20.6. autofs サイトの設定ファイルの上書き/拡張
クライアントシステムの特定のマウントポイントで、サイトのデフォルトを上書きすることが役に立つ場合があります。
初期条件:
たとえば、次の条件を検討します。
-
nsswitchは、マップをチェックするサービスを autofs に指示します。 -
拡張または追加するマップの名前は
auto.homeです。 auto.homeマップはldapに保存され、/etc/nsswitch.confには次のディレクティブがあります。automount: files ldap
automount: files ldapCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow /etc/auto.masterマップファイルには次の内容が含まれています。/home /etc/auto.home
/home /etc/auto.homeCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow マップ /etc/auto.home` ファイルには次の内容が含まれています。
* fileserver.example.com:/export/home/&
* fileserver.example.com:/export/home/&Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
plus map inclusion の使用:
nsswitch を介して一元管理された auto.home マップを読み取るには、ローカルの /etc/auto.home ファイルからワイルドカードマップエントリー * fileserver.example.com:/export/home/& を削除し、+auto.home に置き換えます。
plus map inclusion はローカルマップ内でのみ使用できます。autofs が plus map inclusion を通じて files ソースに遭遇すると、インクルードされたマップ名が現在読み取り中のマップと同一である場合はそれをスキップします。この場合、両方とも auto.home であるため、autofs は nsswitch.conf で定義されている次のソース、つまり ldap に進みます。マップ内にワイルドカードマップエントリーが存在する場合、ブラウズモードが有効になっている場合でも、ディレクトリーリストには影響しません。これは、検索の実行時にワイルドカードが何に一致するかを autofs が認識できないためです。そのため、マウントポイントディレクトリーを事前に作成できません。
エントリーのオーバーライドまたは追加
特定のエントリーをローカルでオーバーライドまたは追加するには、それらを /etc/auto.home の +auto.home 行の前に配置します。たとえば、/etc/auto.home ファイルは次のようになります。
mydir someserver:/export/mydir +auto.home
mydir someserver:/export/mydir
+auto.home
/home をリスト表示するときに mydir などのローカルエントリーを表示するには、/etc/autofs.conf で browse_mode = yes を設定してブラウズモードを有効にします。ワイルドカードエントリー (* など) は、アクセスされない限りディレクトリーリストに表示されません。