第43章 BPF コンパイラーコレクションを使用したネットワークトレース
BPF コンパイラーコレクション (BCC) は、eBPF (extended Berkeley Packet Filter) プログラムの作成を容易にするライブラリーです。eBPF プログラムの主なユーティリティーは、オーバーヘッドやセキュリティー上の問題が発生することなく、オペレーティングシステムのパフォーマンスおよびネットワークパフォーマンスを分析することです。
BCC により、ユーザーは eBPF の技術詳細を把握する必要がなくなり、事前に作成した eBPF プログラムを含む bcc-tools パッケージなど、多くの標準スタートポイントを利用できます。
eBPF プログラムは、ディスク I/O、TCP 接続、プロセス作成などのイベントでトリガーされます。プログラムがカーネルのセーフ仮想マシンで実行するため、カーネルがクラッシュしたり、ループしたり、応答しなくなることはあまりありません。
43.1. bcc-tools パッケージのインストール リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
bcc-tools パッケージをインストールします。これにより、依存関係として BPF Compiler Collection (BCC) ライブラリーもインストールされます。
手順
bcc-toolsをインストールします。dnf install bcc-tools
# dnf install bcc-toolsCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow BCC ツールは、
/usr/share/bcc/tools/ディレクトリーにインストールされます。
検証
インストールされたツールを検査します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow リスト内の
docディレクトリーには、各ツールのドキュメントがあります。