33.4. デフォルトの qdisc の更新


現在の qdisc でネットワークパケットの損失を確認する場合は、ネットワーク要件に基づいて qdisc を変更できます。

手順

  1. 現在のデフォルト qdisc を表示します。

    # sysctl -a | grep qdisc
    net.core.default_qdisc = fq_codel
  2. 現在のイーサネット接続の qdisc を表示します。

    # tc -s qdisc show dev enp0s1
    qdisc fq_codel 0: root refcnt 2 limit 10240p flows 1024 quantum 1514 target 5.0ms interval 100.0ms memory_limit 32Mb ecn
    Sent 0 bytes 0 pkt (dropped 0, overlimits 0 requeues 0)
    backlog 0b 0p requeues 0
    maxpacket 0 drop_overlimit 0 new_flow_count 0 ecn_mark 0
    new_flows_len 0 old_flows_len 0
  3. 既存の qdisc を更新します。

    # sysctl -w net.core.default_qdisc=pfifo_fast
  4. 変更を適用するには、ネットワークドライバーを再読み込みします。

    # modprobe -r NETWORKDRIVERNAME
    # modprobe NETWORKDRIVERNAME
  5. ネットワークインターフェイスを起動します。

    # ip link set enp0s1 up

検証

  • イーサネット接続の qdisc を表示します。

    # tc -s qdisc show dev enp0s1
    qdisc pfifo_fast 0: root refcnt 2 bands 3 priomap  1 2 2 2 1 2 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1
     Sent 373186 bytes 5333 pkt (dropped 0, overlimits 0 requeues 0)
     backlog 0b 0p requeues 0
    ....

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