8.8. nm-connection-editor を使用した WireGuard サーバーの設定
NetworkManager で接続プロファイルを作成することで、WireGuard サーバーを設定できます。この方法を使用して、NetworkManager に WireGuard 接続を管理させます。
前提条件
- サーバーとクライアントの両方に公開鍵と秘密鍵を生成している。
以下の情報を把握している。
- サーバーの秘密鍵
- クライアントの静的トンネルの IP アドレスとサブネットマスク
- クライアントの公開鍵
- サーバーの静的トンネル IP アドレスおよびサブネットマスク
手順
ターミナルを開き、次のコマンドを入力します。
# nm-connection-editor
- ボタンをクリックして、新しいコネクションを追加します。
-
WireGuard
の接続タイプを選択し、 をクリックします。 - 必要に応じて、接続名を更新します。
-
General
タブで、Connect automatically with priority
を選択します。必要に応じて、優先度の値を設定します。 WireGuard
タブで、以下を行います。-
NetworkManager が接続に割り当てる仮想インターフェイス (
wg0
など) の名前を入力します。 - サーバーの秘密鍵を入力します。
着信 WireGuard 接続のリッスンポート番号 (
51820
など) を設定します。着信 WireGuard 接続を受信するホストでは、常に固定ポート番号を設定してください。ポートを設定しないと、WireGuard はインターフェイスをアクティブにするたびにランダムな空きポートを使用します。
- クライアントの公開鍵を入力します。
-
Allowed IPs
フィールドを、このサーバーへのデータ送信が許可されているクライアントのトンネル IP アドレスに設定します。 - をクリックします。
-
NetworkManager が接続に割り当てる仮想インターフェイス (
IPv4 Settings
タブで、以下を行います。-
Method
リストでManual
を選択します。 -
Gateway
フィールドは空のままにします。 を選択して、トンネルの IPv4 アドレスとサブネットマスクを入力します。
-
IPv6 Settings
タブで、以下を行います。-
Method
リストでManual
を選択します。 -
Gateway
フィールドは空のままにします。 を選択して、トンネル IPv6 アドレスとサブネットマスクを入力します。
-
- を選択して、接続プロファイルを保存します。
- DHCP またはステートレスアドレス自動設定 (SLAAC) が設定されたネットワークでこのホストを使用すると、接続がリダイレクトされる危険性があります。詳細と軽減策については、接続がトンネルを回避しないように VPN 接続を専用ルーティングテーブルに割り当てる を参照してください。
検証
wg0
デバイスのインターフェイス設定を表示します。# wg show wg0 interface: wg0 public key: UtjqCJ57DeAscYKRfp7cFGiQqdONRn69u249Fa4O6BE= private key: (hidden) listening port: 51820 peer: bnwfQcC8/g2i4vvEqcRUM2e6Hi3Nskk6G9t4r26nFVM= allowed ips: 192.0.2.2/32, 2001:db8:1::2/128
出力に秘密鍵を表示するには、
WG_HIDE_KEYS=never wg show wg0
コマンドを使用します。wg0
デバイスの IP 設定を表示します。# ip address show wg0 20: wg0: <POINTOPOINT,NOARP,UP,LOWER_UP> mtu 1420 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000 link/none inet 192.0.2.1/24 brd 192.0.2.255 scope global noprefixroute wg0 valid_lft forever preferred_lft forever inet6 2001:db8:1::1/32 scope global noprefixroute valid_lft forever preferred_lft forever inet6 fe80::3ef:8863:1ce2:844/64 scope link noprefixroute valid_lft forever preferred_lft forever
関連情報
-
システム上の
wg(8)
man ページ