26.3. nmcli を使用した静的ルートの設定
nmcli connection modify
コマンドを使用して、既存の NetworkManager 接続プロファイルに静的ルートを追加できます。
以下の手順では、次のルートを設定します。
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リモート
198.51.100.0/24
ネットワークへの IPv4 ルート。IP アドレス192.0.2.10
を持つ対応するゲートウェイは、LAN
接続プロファイルを通じて到達可能です。 -
リモート
2001:db8:2::/64
ネットワークへの IPv6 ルート。IP アドレス2001:db8:1::10
を持つ対応するゲートウェイは、LAN
接続プロファイルを通じて到達可能です。
前提条件
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LAN
接続プロファイルが存在し、このホストがゲートウェイと同じ IP サブネットに存在するように設定されている。
手順
LAN
接続プロファイルに静的 IPv4 ルートを追加します。# nmcli connection modify LAN +ipv4.routes "198.51.100.0/24 192.0.2.10"
一度に複数のルートを設定するには、個々のルートをコンマで区切ってコマンドに渡します。
# nmcli connection modify <connection_profile> +ipv4.routes "<remote_network_1>/<subnet_mask_1> <gateway_1>, <remote_network_n>/<subnet_mask_n> <gateway_n>, ..."
LAN
接続プロファイルに静的 IPv6 ルートを追加します。# nmcli connection modify LAN +ipv6.routes "2001:db8:2::/64 2001:db8:1::10"
接続を再度有効にします。
# nmcli connection up LAN
検証
IPv4 ルートを表示します。
# ip -4 route ... 198.51.100.0/24 via 192.0.2.10 dev enp1s0
IPv6 ルートを表示します。
# ip -6 route ... 2001:db8:2::/64 via 2001:db8:1::10 dev enp1s0 metric 1024 pref medium