20.16.9.14. QoS (Quality of Service)
ドメイン XML のこのセクションは、サービス品質の設定を提供します。送受信トラフィックは独立してシェイプできます。
bandwidth
要素には、最大で 1 つのインバウンドおよび最大で 1 つのアウトバウンド子要素を設定できます。このような子要素のいずれかを外した場合は、トラフィックの方向に QoS が適用されません。したがって、ドメインの受信トラフィックのみを形成する場合は、受信のみを使用し、その逆も同様です。
これらの各要素には、必須の属性
average
(または以下のような floor
) が 1 つずつあります。average
は、シェイプされるインターフェイスの平均ビットレートを指定します。次に、2 つのオプションの属性があります。インターフェイスがデータを送信できる最大速度を指定する peak
と、ピーク速度で burst できるバイト数を指定するburst
です。属性に使用できる値は整数です。
average
属性および peak
属性の単位は キロバイト/秒 で、burst
はキロバイト単位でのみ設定されます。また、着信トラフィックにはfloor
属性を指定できます。これにより、シェーピングのインターフェイスでは最小限のスループットが保証されます。floor
を使用する場合は、すべてのトラフィックが QoS の決定が行われる 1 つのポイントを通過する必要があります。このため、forward
タイプが route
、nat
、または no forward at all である interface type='network'/
の場合のみに使用できます。仮想ネットワーク内では、接続されているすべてのインターフェイスに、少なくとも着信 QoS セット (average
以上) が必要ですが、floor 属性では average
を指定する必要がありません。ただし、peak
属性および burst
属性には依然としてaverage
が必要です。現時点では、Ingress qdiscs にクラスがないため、floor
は受信トラフィックにのみ適用でき、送信トラフィックには適用されません。
QoS 設定を指定するには、管理ツールを使用して、ドメイン XML に以下の変更を行います。
図20.51 QoS (Quality of Service)
... <devices> <interface type='network'> <source network='default'/> <target dev='vnet0'/> <bandwidth> <inbound average='1000' peak='5000' floor='200' burst='1024'/> <outbound average='128' peak='256' burst='256'/> </bandwidth> </interface> <devices> ...