第5章 更新のトラブルシューティング
MicroShift 更新のトラブルシューティングを行うには、次のガイドを使用してください。
5.1. MicroShift の更新のトラブルシューティング リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
場合によっては、MicroShift の更新に失敗することがあります。そのような場合に備えて、障害の種類とそのトラブルシューティング方法を理解しておくと役立ちます。
5.1.1. MicroShift バージョンの更新順序が原因で更新パスを使用できない リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
MicroShift の非 EUS バージョンではシリアル更新が必要です。たとえば、MicroShift 4.15.5
から 4.17.1
に直接更新しようとすると、更新は失敗します。4.15.5
を 4.16.z
に更新してから、4.16.z
から 4.17.0
に更新する必要があります。
5.1.2. バージョンの互換性がなく更新パスを使用できない リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
MicroShift の更新が、Red Hat Enterprise Linux for Edge (RHEL for Edge) または Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のバージョンと互換性がない場合、RPM 依存関係エラーが発生します。
5.1.2.1. 互換性に関する表 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
次の互換性に関する表を確認してください。
Red Hat Device Edge リリースの互換性に関する表
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) と MicroShift は、デバイスエッジコンピューティング向けの単一のソリューションとして連携して動作します。各コンポーネントを個別に更新できますが、製品バージョンの互換性を確保する必要があります。たとえば、MicroShift を 4.14 から 4.16 に更新する場合、または 4.18 から 4.19 に更新する場合は、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の更新が必要です。次の表に示すように、Red Hat Device Edge のサポート対象設定では、それぞれ検証済みのリリースが使用されます。
RHEL バージョン | MicroShift バージョン | サポートされている MicroShift バージョン |
---|---|---|
9.6 | 4.19 | 4.19.0 → 4.19.z |
9.4 | 4.18 | RHEL 9.6 の 4.18.0 → 4.18.z、4.18 → 4.19 |
9.4 | 4.17 | 4.17.1 → 4.17.z, 4.17 → 4.18 |
9.4 | 4.16 | 4.16.0 → 4.16.z, 4.16 → 4.17, 4.16 → 4.18 |
9.2、9.3 | 4.15 | RHEL 9.4 の 4.15.0 → 4.15.z, 4.15 → 4.16 |
9.2、9.3 | 4.14 | RHEL 9.4 の 4.14.0 → 4.14.z, 4.14 → 4.15, 4.14 → 4.16 |
5.1.3. OSTree 更新の失敗 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
OSTree システムで更新した場合、Greenboot ヘルスチェックが自動的にログを記録し、システムの健全性に基づいて動作します。Greenboot によるシステムのロールバックにより、障害の発生が判明する場合があります。更新が失敗しても、Greenboot がシステムのロールバックを完了しなかった場合は、後述の「関連情報」セクションにある RHEL for Edge ドキュメントへのリンクを使用してトラブルシューティングを行うことができます。
- Greenboot ログの手動確認
次のコマンドを実行して、Greenboot ログを手動でチェックしてシステムの健全性を確認します。
sudo systemctl restart --no-block greenboot-healthcheck && sudo journalctl -fu greenboot-healthcheck
$ sudo systemctl restart --no-block greenboot-healthcheck && sudo journalctl -fu greenboot-healthcheck
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5.1.4. RPM 手動更新の失敗 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
非 OSTree システムで RPM を使用して更新した場合、Greenboot によって更新の失敗が判明することがあります。ただし、ヘルスチェックは情報を提供するだけです。RPM 手動更新の失敗をトラブルシューティングする際には、次のステップとして、システムログを確認します。Greenboot と sos report
を使用して、MicroShift 更新とホストシステムの両方を確認できます。