第4章 仮想マシンの起動
RHEL 9 で仮想マシンを起動する場合は、コマンドインターフェイス または Web コンソール GUI を使用できます。
前提条件
- 仮想マシンを起動する前に仮想マシンを作成しておく。理想としては、OS をインストールしておく。手順は、仮想マシンの作成 を参照してください。
4.1. コマンドラインインターフェイスでの仮想マシンの起動
コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用して、シャットダウンした仮想マシン (VM) を起動するか、保存した仮想マシンを復元します。CLI を使用すると、ローカル仮想マシンとリモート仮想マシンの両方を起動できます。
前提条件
- すでに定義されている非アクティブな仮想マシン
- 仮想マシンの名前
リモート仮想マシンの場合は、以下も設定されている。
- 仮想マシンが置かれているホストの IP アドレス
- ホストへの root アクセス権限
手順
ローカルの仮想マシンには、
virsh start
ユーティリティーを使用します。たとえば、次のコマンドは仮想マシン demo-guest1 を起動します。
# virsh start demo-guest1 Domain 'demo-guest1' started
リモートホストにある仮想マシンでは、ホストへの QEMU+SSH 接続と共に
virsh start
ユーティリティーを使用します。たとえば、次のコマンドは、ホスト 192.0.2.1 にある仮想マシン demo-guest1 を起動します。
# virsh -c qemu+ssh://root@192.0.2.1/system start demo-guest1 root@192.0.2.1's password: Domain 'demo-guest1' started
関連情報
-
virsh start --help
コマンド - リモートの仮想化ホストへの簡単なアクセスの設定
- ホストの起動時に仮想マシンを自動的に起動する