第22章 入れ子仮想マシンの作成
ローカルホストが実行しているものとは異なるホストオペレーティングシステムが必要な場合は、ネストされた仮想マシンを使用できます。これにより、追加の物理ハードウェアが不要になります。
ほとんどの環境では、ネストされた仮想化は RHEL 9 の テクノロジープレビュー としてのみ利用できます。
サポート対象の環境とサポート対象外の環境の詳細は、ネストされた仮想化に対するサポート制限 を参照してください。
22.1. ネストされた仮想化とは
ネストされた仮想化を使用すると、仮想マシンを他の仮想マシン内で実行できます。物理ホストで実行される標準の仮想マシンは、2 番目のハイパーバイザーとして機能し、独自の仮想マシンを作成することもできます。
ネストされた仮想化に関する用語
- レベル 0 (
L0
) - 物理ホスト、ベアメタルマシン。
- レベル 1 (
L1
) -
L0
物理ホスト上で実行され、追加の仮想ホストとして機能できる標準の仮想マシン。 - レベル 2 (
L2
) L1
仮想ホスト上で実行されるネストされた仮想マシン。重要: 第 2 レベルの仮想化では、
L2
仮想マシンのパフォーマンスが大幅に制限されます。したがって、ネストされた仮想化は、主に以下のような開発およびテストシナリオを対象としています。- 制限された環境でのハイパーバイザーのデバッグ
- 限られた物理リソースでの大規模な仮想デプロイメントのテスト
ほとんどの環境では、ネストされた仮想化は RHEL 9 の テクノロジープレビュー としてのみ利用できます。
サポート対象の環境とサポート対象外の環境の詳細は、ネストされた仮想化に対するサポート制限 を参照してください。
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