4.3. ホストの起動時に仮想マシンを自動的に起動する
実行中の仮想マシン (VM) のホストが再起動すると、仮想マシンはシャットダウンされるため、デフォルトで手動で再起動する必要があります。ホストの実行中に仮想マシンがアクティブであることを確認するには、仮想マシンが自動的に起動するように設定できます。
前提条件
手順
virsh autostart
ユーティリティーを使用して、ホストの起動時に仮想マシンが自動的に起動するように設定します。たとえば、次のコマンドは、demo-guest1 仮想マシンを自動的に起動するように設定します。
# virsh autostart demo-guest1 Domain 'demo-guest1' marked as autostarted
libvirt
が管理していないネットワークインターフェイスを使用する場合は、systemd 設定にも追加の変更を行う必要があります。これを行わないと、影響を受ける仮想マシンの起動に失敗する可能性があります。注記このようなインターフェイスには、以下の例が含まれます。
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NetworkManager
が作成したブリッジデバイス -
<forward mode='bridge'/>
を使用するように設定されたネットワーク
systemd 設定ディレクトリーツリーに、
virtqemud.service.d
ディレクトリーが存在しない場合は作成します。# mkdir -p /etc/systemd/system/virtqemud.service.d/
以前に作成したディレクトリーに、
10-network-online.conf
systemd ユニットオーバーライドファイルを作成します。このファイルのコンテンツは、virtqemud
サービスのデフォルトの systemd 設定を上書きします。# touch /etc/systemd/system/virtqemud.service.d/10-network-online.conf
10-network-online.conf
ファイルに以下の行を追加します。この設定変更により、ホストのネットワークの準備ができてから、systemd がvirtqemud
サービスを起動するようになります。[Unit] After=network-online.target
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検証
仮想マシンの設定を表示し、自動開始 オプションが有効になっていることを確認します。
たとえば、次のコマンドは、自動開始 オプションなど、demo-guest1 仮想マシンの基本情報を表示します。
# virsh dominfo demo-guest1 Id: 2 Name: demo-guest1 UUID: e46bc81c-74e2-406e-bd7a-67042bae80d1 OS Type: hvm State: running CPU(s): 2 CPU time: 385.9s Max memory: 4194304 KiB Used memory: 4194304 KiB Persistent: yes Autostart: enable Managed save: no Security model: selinux Security DOI: 0 Security label: system_u:system_r:svirt_t:s0:c873,c919 (enforcing)
libvirt が管理していないネットワークインターフェイスを使用する場合は、
10-network-online.conf
ファイルの内容が次の出力と一致するかどうかを確認してください。$ cat /etc/systemd/system/virtqemud.service.d/10-network-online.conf [Unit] After=network-online.target
関連情報
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virsh autostart --help
コマンド - Web コンソールを使用した仮想マシンの起動