12.3. 仮想マシンの移行の制限事項
RHEL 9 で仮想マシンを移行する前に、移行の制限に注意してください。
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仮想マシンと
libvirt
のセッションコネクション間の移行 は信頼できないため、推奨されません。 特定の機能と設定を使用する仮想マシンは、移行すると正しく機能しなくなるか、移行が失敗します。このような機能は次のとおりです。
- デバイスパススルー
- SR-IOV デバイスの割り当て
- vGPU などの仲介デバイス
- NUMA (Non-Uniform Memory Access) ピニングを使用するホスト間の移行は、ホストのトポロジーが類似している場合にのみ機能します。ただし、実行中のワークロードのパフォーマンスは、移行の影響を受ける可能性があります。
移行元仮想マシンと移行先仮想マシンの両方で、エミュレートしている CPU が同一である必要があります。同一でないと、移行が失敗します。以下の CPU 関連領域の仮想マシン間で相違があると、移行の問題が発生する可能性があります。
CPU モデル
- Intel 64 ホストと AMD64 ホスト間の移行は、x86-64 命令セットを共有している場合でもサポートされていません。
- 別の CPU モデルを持つホストに移行した後に仮想マシンが正しく機能することを確認する手順は、仮想マシン移行のためのホスト CPU の互換性の確認 を参照してください。
- ファームウェア設定
- Microcode バージョン
- BIOS バージョン
- BIOS 設定
- QEMU バージョン
- カーネルバージョン
- 1 TB を超えるメモリーを使用する仮想マシンのライブマイグレーションは、一部のケースでは信頼できない場合があります。この問題を回避または修正する方法は、仮想マシンのライブマイグレーションに長時間かかり、完了しない を参照してください。