23.3. 仮想マシンプロセスのバックトレース
仮想マシンの誤作動に関連するプロセスが機能する場合には、プロセス識別子 (PID) を指定して gstack
コマンドを使用し、誤作動しているプロセスの実行スタックトレースを生成できます。プロセスがスレッドグループの一部である場合は、スレッドもすべてトレースされます。
前提条件
GDB
パッケージがインストールされている。GDB
および利用可能なコンポーネントのインストール方法は、Installing the GNU Debugger を参照してください。バックトレースするプロセスの PID を把握している。
pgrep
コマンドの後にプロセス名を使用すると、PID を検索できます。以下に例を示します。# pgrep libvirt 22014 22025
手順
gstack
ユーティリティーの後にバックトレースするプロセスの PID を指定して使用します。たとえば、以下のコマンドは、PID 22014 で libvirt プロセスをバックトレースします。
# gstack 22014 Thread 3 (Thread 0x7f33edaf7700 (LWP 22017)): #0 0x00007f33f81aef21 in poll () from /lib64/libc.so.6 #1 0x00007f33f89059b6 in g_main_context_iterate.isra () from /lib64/libglib-2.0.so.0 #2 0x00007f33f8905d72 in g_main_loop_run () from /lib64/libglib-2.0.so.0 ...
関連情報
-
システム上の
gstack
man ページ - GNU デバッガー (GDB)
仮想マシンの問題報告およびログ提供に使用する追加のリソース
追加でヘルプおよびサポートを依頼するには、以下を行います。
redhat-support-tool コマンドラインオプション、Red Hat Portal UI、またはいくつかの FTP の方法を使用して、サービスリクエストを提出してください。
- 問題およびサポートを報告する方法は、サポートケースの作成 を参照してください。
サービス依頼の送信時に SOS Report およびログファイルをアップロードします。
これにより、Red Hat サポートエンジニアが必要な診断情報をすべて参照できるようになります。
- SOS レポートに関する詳細は、What is an SOS Report and how to create one in Red Hat Enterprise Linux? を参照してください。
- ログファイルの添付方法に関する詳細は、How to provide files to Red Hat Support? を参照してください。