10.2. コマンドラインインターフェイスを使用した仮想マシンの保存
仮想マシン (VM) と現在の状態をホストのディスクに保存できます。これは、たとえば、その他の目的でホストのリソースを使用する必要がある場合に便利です。保存した仮想マシンは、すぐに以前の稼働状態に復元できます。
コマンドラインを使用して仮想マシンを保存するには、以下の手順を行います。
前提条件
- 仮想マシンと設定を保存するのに十分なディスク領域がある。仮想マシンが占有する領域は、その仮想マシンに割り当てられている RAM のサイズによって異なることに注意してください。
- 仮想マシンが永続的である。
- オプション: 必要に応じて、仮想マシンから重要なデータをバックアップする。
手順
virsh managedsave
ユーティリティーを使用します。たとえば、次のコマンドは、仮想マシン demo-guest1 を停止し、その設定を保存します。
# virsh managedsave demo-guest1 Domain 'demo-guest1' saved by libvirt
保存された仮想マシンファイルは、デフォルトで /var/lib/libvirt/qemu/save ディレクトリーに demo-guest1.save として置かれます。
次に仮想マシンを 起動 すると、上記のファイルから、保存された状態が自動的に復元します。
検証
管理保存が有効になっている仮想マシンを一覧表示します。以下の例では、saved として一覧表示されている仮想マシンで、管理保存が有効になっています。
# virsh list --managed-save --all Id Name State ---------------------------------------------------- - demo-guest1 saved - demo-guest2 shut off
管理保存のイメージがある仮想マシンのリストを表示するには、次のコマンドを使用します。
# virsh list --with-managed-save --all Id Name State ---------------------------------------------------- - demo-guest1 shut off
停止状態にある保存された仮想マシンのリストを表示するには、コマンドで
--all
オプションまたは--inactive
オプションを使用する必要があります。
トラブルシューティング
- 保存した仮想マシンファイルが破損したり、読み込めない場合は、仮想マシンを復元すると、代わりに標準の仮想マシン起動が起動します。
関連情報
-
virsh managedsave --help
コマンド - コマンドラインインターフェイスを使用した保存済みの仮想マシンの復元
- Web コンソールを使用した保存済みの仮想マシンの復元