第26章 追加のブロックデバイスでの Stratis ボリュームの拡張
Stratis ファイルシステムのストレージ容量を増やすために、追加のブロックデバイスを Stratis プールに追加できます。
26.1. Stratis ボリュームのコンポーネント
Stratis ボリュームを構成するコンポーネントを説明します。
外部的には、Stratis は、コマンドラインインターフェイスおよび API に次のボリュームコンポーネントを表示します。
blockdev
- ディスクやディスクパーティションなどのブロックデバイス。
pool
1 つ以上のブロックデバイスで設定されています。
プールの合計サイズは固定で、ブロックデバイスのサイズと同じです。
プールには、
dm-cache
ターゲットを使用した不揮発性データキャッシュなど、ほとんどの Stratis レイヤーが含まれています。Stratis は、各プールの
/dev/stratis/my-pool/
ディレクトリーを作成します。このディレクトリーには、プール内の Stratis ファイルシステムを表すデバイスへのリンクが含まれています。
filesystem
各プールには、ファイルを格納する 1 つ以上のファイルシステムを含めることができます。
ファイルシステムはシンプロビジョニングされており、合計サイズは固定されていません。ファイルシステムの実際のサイズは、そこに格納されているデータとともに大きくなります。データのサイズがファイルシステムの仮想サイズに近づくと、Stratis はシンボリュームとファイルシステムを自動的に拡張します。
ファイルシステムは XFS でフォーマットされています。
重要Stratis は、Stratis を使用して作成したファイルシステムに関する情報を追跡し、XFS はそれを認識しません。また、XFS を使用して変更を行っても、自動的に Stratis に更新を作成しません。ユーザーは、Stratis が管理する XFS ファイルシステムを再フォーマットまたは再設定しないでください。
Stratis は、
/dev/stratis/my-pool/my-fs
パスにファイルシステムへのリンクを作成します。
Stratis は、dmsetup
リストと /proc/partitions
ファイルに表示される多くの Device Mapper デバイスを使用します。同様に、lsblk
コマンドの出力は、Stratis の内部の仕組みとレイヤーを反映します。