19.6. LDAP で自動マウント機能マップの格納
自動マウントマップを、autofs
マップファイルではなく LDAP 設定に保存するように autofs
を設定します。
前提条件
-
LDAP から自動マウント機能マップを取得するように設定されているすべてのシステムに、LDAP クライアントライブラリーをインストールする必要があります。Red Hat Enterprise Linux では、
openldap
パッケージは、autofs
パッケージの依存関係として自動的にインストールされます。
手順
-
LDAP アクセスを設定するには、
/etc/openldap/ldap.conf
ファイルを変更します。BASE
、URI
、schema
の各オプションがサイトに適切に設定されていることを確認します。 自動マウント機能マップを LDAP に格納するためにデフォルトされた最新のスキーマが、
rfc2307bis
ドラフトに記載されています。このスキーマを使用する場合は、スキーマの定義のコメント文字を取り除き、/etc/autofs.conf
設定ファイル内に設定する必要があります。以下に例を示します。例19.6 autofs の設定
DEFAULT_MAP_OBJECT_CLASS="automountMap" DEFAULT_ENTRY_OBJECT_CLASS="automount" DEFAULT_MAP_ATTRIBUTE="automountMapName" DEFAULT_ENTRY_ATTRIBUTE="automountKey" DEFAULT_VALUE_ATTRIBUTE="automountInformation"
他のすべてのスキーマエントリーが設定内でコメントされていることを確認してください。
rfc2307bis
スキーマのautomountKey
属性は、rfc2307
スキーマのcn
属性に置き換わります。以下は、LDAP データ交換形式 (LDIF) 設定の例です。例19.7 LDIF 設定
# auto.master, example.com dn: automountMapName=auto.master,dc=example,dc=com objectClass: top objectClass: automountMap automountMapName: auto.master # /home, auto.master, example.com dn: automountMapName=auto.master,dc=example,dc=com objectClass: automount automountKey: /home automountInformation: auto.home # auto.home, example.com dn: automountMapName=auto.home,dc=example,dc=com objectClass: automountMap automountMapName: auto.home # foo, auto.home, example.com dn: automountKey=foo,automountMapName=auto.home,dc=example,dc=com objectClass: automount automountKey: foo automountInformation: filer.example.com:/export/foo # /, auto.home, example.com dn: automountKey=/,automountMapName=auto.home,dc=example,dc=com objectClass: automount automountKey: / automountInformation: filer.example.com:/export/&
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