4.2. ファイアウォールの内側で実行するための NFSv3 クライアントの準備
NFS サーバーは、ファイルのロックとサーバーのステータスについてクライアントに通知します。クライアントへの接続を確立するには、クライアントのファイアウォールで関連するポートを開く必要があります。
手順
デフォルトでは、NFSv3 の RPC サービスはランダムなポートを使用します。ファイアウォール設定を有効にするには、
/etc/nfs.conf
ファイルで固定ポート番号を設定します。[lockd]
セクションで、nlockmgr
RPC サービスの固定ポート番号を設定します。以下に例を示します。port=5555
この設定により、サービスが UDP プロトコルと TCP プロトコルの両方にこのポート番号を自動的に使用するようになります。
[statd]
セクションで、rpc.statd
サービスの固定ポート番号を設定します。以下に例を示します。port=6666
この設定により、サービスが UDP プロトコルと TCP プロトコルの両方にこのポート番号を自動的に使用するようになります。
firewalld
で適切なポートを開きます。# firewall-cmd --permanent --add-service=rpc-bind # firewall-cmd --permanent --add-port={5555/tcp,5555/udp,6666/tcp,6666/udp} # firewall-cmd --reload
rpc-statd
サービスを再起動します。# systemctl restart rpc-statd nfs-server