第10章 XFS ファイルシステムの作成
システム管理者は、ブロックデバイスに XFS ファイルシステムを作成して、ファイルやディレクトリーを格納できます。
10.1. mkfs.xfs で XFS ファイルシステムの作成
この手順では、ブロックデバイスに XFS ファイルシステムを作成する方法を説明します。
手順
ファイルシステムを作成する場合は、以下の手順を実行します。
デバイスが通常のパーティション、LVM ボリューム、MD ボリューム、ディスク、または類似デバイスである場合は、次のコマンドを使用します。
# mkfs.xfs block-device
-
block-device を、ブロックデバイスへのパスに置き換えます。たとえば、
/dev/sdb1
、/dev/disk/by-uuid/05e99ec8-def1-4a5e-8a9d-5945339ceb2a
、または/dev/my-volgroup/my-lv
です。 - 通常、デフォルトのオプションは、一般的な使用に最適なものです。
-
既存のファイルシステムを含むブロックデバイスで
mkfs.xfs
を使用する場合は、そのファイルシステムを上書きする-f
オプションを追加してください。
-
block-device を、ブロックデバイスへのパスに置き換えます。たとえば、
ハードウェア RAID デバイスにファイルシステムを作成する場合は、システムがデバイスのストライプジオメトリーを正しく検出しているかどうかを確認します。
ストライプジオメトリー情報が正しい場合は、追加のオプションが必要ありません。ファイルシステムを作成します。
# mkfs.xfs block-device
情報が正しくない場合は、
-d
オプションのsu
パラメーターおよびsw
パラメーターを使用して、ストライプジオメトリーを手動で指定します。su
パラメーターは RAID チャンクサイズを指定し、sw
パラメーターは RAID デバイス内のデータディスクの数を指定します。以下に例を示します。
# mkfs.xfs -d su=64k,sw=4 /dev/sda3
次のコマンドを使用して、システムが新しいデバイスノードを登録するまで待機します。
# udevadm settle
関連情報
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システム上の
mkfs.xfs(8)
man ページ