8.7. スナップショットの動作の設定


スナップショットの設定可能なパラメーターは以下のとおりです。
  • snap-max-hard-limit: ボリュームのスナップショット数がこの制限に達すると、スナップショットの作成は許可されません。範囲は 1 から 256 までです。この制限に達すると、スナップショットをさらに作成するためにスナップショットを削除する必要があります。この制限は、システムまたはボリュームごとに設定できます。システム制限とボリューム制限の両方が設定されている場合、有効な最大制限は 2 つの値の最も低い値になります。
  • snap-max-soft-limit: これはパーセンテージの値です。デフォルト値は 90% です。この設定は、自動削除機能と連携します。自動削除が有効な場合には、ボリュームのスナップショット数がこの制限を超える場合に最も古いスナップショットを削除します。自動削除が無効の場合、スナップショットは削除されませんが、ユーザーに警告メッセージが表示されます。
  • auto-delete: これにより、自動削除機能が有効または無効になります。デフォルトでは、自動削除は無効になっています。有効にすると、ボリュームのスナップショット数が snap-max-soft-limit を越える場合に最も古いスナップショットが削除されます。無効にするとスナップショットは削除されませんが、ユーザーに警告メッセージが表示されます。
  • activate-on-create: スナップショットは、デフォルトでは作成時にアクティブになりません。作成後にスナップショットをすぐにアクティブ化するには、activate-on-create パラメーターを enabled に設定します。すべてのボリュームは、この設定の影響を受けることに注意してください。
  • 設定値の表示

    ボリュームまたはクラスター全体の既存の設定値を表示するには、以下のコマンドを実行します。

    # gluster snapshot config [VOLNAME]
    各オプションについての説明は以下のとおりです。
    • VOLNAME: これは任意のフィールドです。設定値が表示されるボリュームの名前。
    ボリューム名を指定しないと、全ボリュームの設定値が表示されます。システム設定の詳細は、ボリューム名が指定されているかどうかに関係なく表示されます。
    以下に例を示します。
    # gluster snapshot config
    
    Snapshot System Configuration:
    snap-max-hard-limit : 256
    snap-max-soft-limit : 90%
    auto-delete : disable
    activate-on-create : disable
    
    Snapshot Volume Configuration:
    
    Volume : test_vol
    snap-max-hard-limit : 256
    Effective snap-max-hard-limit : 256
    Effective snap-max-soft-limit : 230 (90%)
    
    Volume : test_vol1
    snap-max-hard-limit : 256
    Effective snap-max-hard-limit : 256
    Effective snap-max-soft-limit : 230 (90%)
  • 設定値の変更

    既存の設定値を変更するには、以下のコマンドを実行します。

    # gluster snapshot config [VOLNAME] ([snap-max-hard-limit <count>] [snap-max-soft-limit <percent>]) | ([auto-delete <enable|disable>]) | ([activate-on-create <enable|disable>])
    各オプションについての説明は以下のとおりです。
    • VOLNAME: これは任意のフィールドです。設定値が変更されるボリュームの名前。ボリューム名が指定されていない場合には、コマンドを実行すると、システム制限が設定または変更します。
    • snap-max-hard-limit: システムまたは指定されたボリュームの最大ハード制限。
    • snap-max-soft-limit: システム用のソフト制限マーク。
    • auto-delete: 自動削除機能を有効または無効にします。デフォルトでは、自動削除は無効になっています。
    • activate-on-create: すべてのボリュームの activate-on-create 機能を有効または無効にします。デフォルトでは、activate-on-create は無効になっています。
    以下に例を示します。
    # gluster snapshot config test_vol snap-max-hard-limit 100
    Changing snapshot-max-hard-limit will lead to deletion of snapshots if
    they exceed the new limit.
    Do you want to continue? (y/n) y
    snapshot config: snap-max-hard-limit for test_vol set successfully
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