6.4.9. パフォーマンスチューニング
本セクションでは、SMB 環境でシステムパフォーマンスを向上させる方法を説明します。さまざまな機能拡張タスクは、以下のように分類できます。
- メタデータキャッシングを有効にして、Red Hat Gluster Storage ボリュームの SMB アクセスのパフォーマンスを改善します。
- ディレクトリーリスティングのパフォーマンスの強化
- ファイル/ディレクトリー作成パフォーマンスの強化
各詳細については、このセクションの後で説明します。
6.4.9.1. メタデータキャッシングの有効化
メタデータキャッシュを有効にして、ディレクトリー操作のパフォーマンスを改善します。以下に示す順序で、信頼できるストレージプールのいずれかのノードで以下のコマンドを実行します。
注記
ワークロードの大半が、複数のクライアントから同じファイルおよびディレクトリーのセットを同時に変更する場合は、メタデータキャッシュを有効にしても、必要なパフォーマンスが向上するとは限りません。
- 以下のコマンドを実行し、メタデータのキャッシュおよびキャッシュの無効化を有効にします。
# gluster volume set <volname> group metadata-cache
これは group set オプションで、1 つのコマンドに複数のボリュームオプションを設定します。 - キャッシュ可能なファイル数を増やすには、以下のコマンドを実行します。
# gluster volume set <VOLNAME> network.inode-lru-limit <n>
N は 50000 に設定されます。ボリューム内のアクティブなファイルの数が非常に高い場合は、増やすことができます。この数字を増やすと、ブリックプロセスのメモリーフットプリントが増加します。