19.7. ディレクトリー操作
Red Hat Gluster Storage ボリュームのディレクトリー操作のパフォーマンスを改善するために、クライアント側の最大メタデータ (stat、xattr) のキャッシュ時間が、キャッシュの一貫性を考慮せずに 10 分に増えます。
メタデータのキャッシュを有効にすることで、以下のワークロードでパフォーマンスが大幅に改善できます。
- ディレクトリーの一覧表示 (再帰)
- ファイルの作成
- ファイルの削除
- ファイルの名前変更
19.7.1. メタデータキャッシングの有効化
メタデータキャッシュを有効にして、ディレクトリー操作のパフォーマンスを改善します。以下に示す順序で、信頼できるストレージプールのいずれかのノードで以下のコマンドを実行します。
注記
ワークロードの大半が、複数のクライアントから同じファイルおよびディレクトリーのセットを同時に変更する場合は、メタデータキャッシュを有効にしても、必要なパフォーマンスが向上するとは限りません。
- 以下のコマンドを実行し、メタデータのキャッシュおよびキャッシュの無効化を有効にします。
# gluster volume set <volname> group metadata-cache
これは group set オプションで、1 つのコマンドに複数のボリュームオプションを設定します。 - キャッシュ可能なファイル数を増やすには、以下のコマンドを実行します。
# gluster volume set <VOLNAME> network.inode-lru-limit <n>
N は 50000 に設定されます。ボリューム内のアクティブなファイルの数が非常に高い場合は、増やすことができます。この数字を増やすと、ブリックプロセスのメモリーフットプリントが増加します。