10.8. 障害復旧
Red Hat Gluster Storage は、障害復旧のための geo レプリケーションおよびフェイルバック機能を提供します。プライマリーがオフラインの場合、セカンダリーがプライマリーを置き換えできるように
failover
の手順を実行できます。この場合、読み取りおよび書き込みを含むすべての I/O 操作は、現在プライマリーとして機能するセカンダリーで行われます。元のプライマリーがオンラインに戻ると、元のセカンダリーで failback
手順を実行し、元のプライマリーとの違いを同期できます。
10.8.1. フェイルオーバー: セカンダリーのプライマリーへのプロモート
プライマリーボリュームがオフラインの場合、セカンダリーボリュームをプライマリーにプロモートし、データアクセスのためにそのボリュームの使用を開始できます。
- 以下のコマンドを実行して、セカンダリーボリュームで読み取り専用を無効にします。
# gluster volume set VOLNAME features.read-only off
- セカンダリーマシンで以下のコマンドを実行し、これをプライマリーにプロモートします。
# gluster volume set VOLNAME geo-replication.indexing on # gluster volume set VOLNAME changelog on
たとえば、以下のようになります。# gluster volume set slave-vol geo-replication.indexing on volume set: success # gluster volume set slave-vol changelog on volume set: success
I/O 操作にセカンダリーボリュームを使用するようにアプリケーションを設定できるようになりました。