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57.52. overcloud upgrade prepare

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オーバークラウドノードの heat スタックの更新を実行して、heat stack の出力を更新します。heat スタックの出力は、後でメジャーアップグレードのワークフローを提供する Ansible Playbook を生成するのに使用されます。これは、オーバークラウドのメジャーアップグレードの最初の手順として使用されます。

使用方法

openstack overcloud upgrade prepare [--templates [TEMPLATES]]
                                           [--stack STACK]
                                           [--timeout <TIMEOUT>]
                                           [--libvirt-type {kvm,qemu}]
                                           [--ntp-server NTP_SERVER]
                                           [--no-proxy NO_PROXY]
                                           [--overcloud-ssh-user OVERCLOUD_SSH_USER]
                                           [--overcloud-ssh-key OVERCLOUD_SSH_KEY]
                                           [--overcloud-ssh-network OVERCLOUD_SSH_NETWORK]
                                           [--overcloud-ssh-enable-timeout OVERCLOUD_SSH_ENABLE_TIMEOUT]
                                           [--overcloud-ssh-port-timeout OVERCLOUD_SSH_PORT_TIMEOUT]
                                           [--environment-file <HEAT ENVIRONMENT FILE>]
                                           [--environment-directory <HEAT ENVIRONMENT DIRECTORY>]
                                           [--roles-file ROLES_FILE]
                                           [--networks-file NETWORKS_FILE]
                                           [--vip-file VIP_FILE]
                                           [--plan-environment-file PLAN_ENVIRONMENT_FILE]
                                           [--no-cleanup] [--update-plan-only]
                                           [--validation-errors-nonfatal]
                                           [--validation-warnings-fatal]
                                           [--disable-validations]
                                           [--inflight-validations]
                                           [--dry-run] [--run-validations]
                                           [--skip-postconfig]
                                           [--force-postconfig]
                                           [--skip-deploy-identifier]
                                           [--answers-file ANSWERS_FILE]
                                           [--disable-password-generation]
                                           [--deployed-server]
                                           [--config-download]
                                           [--no-config-download]
                                           [--config-download-only]
                                           [--setup-only]
                                           [--config-dir CONFIG_DIR]
                                           [--config-type CONFIG_TYPE]
                                           [--no-preserve-config]
                                           [--output-dir OUTPUT_DIR]
                                           [--override-ansible-cfg OVERRIDE_ANSIBLE_CFG]
                                           [--config-download-timeout CONFIG_DOWNLOAD_TIMEOUT]
                                           [--deployment-python-interpreter DEPLOYMENT_PYTHON_INTERPRETER]
                                           [-b [<baremetal_deployment.yaml>]]
                                           [--network-config] [--limit LIMIT]
                                           [--tags TAGS]
                                           [--skip-tags SKIP_TAGS]
                                           [--ansible-forks ANSIBLE_FORKS]
                                           [--disable-container-prepare]
                                           [--working-dir WORKING_DIR]
                                           [--heat-type {pod,container,native}]
                                           [--heat-container-api-image <HEAT_CONTAINER_API_IMAGE>]
                                           [--heat-container-engine-image <HEAT_CONTAINER_ENGINE_IMAGE>]
                                           [--rm-heat] [--skip-heat-pull]
                                           [--disable-protected-resource-types]
                                           [-y]
                                           [--allow-deprecated-network-data]

表57.82 コマンド引数
概要

--templates [TEMPLATES]

デプロイする Heat テンプレートが格納されているディレクトリー。

--stack STACK

作成または更新するスタック名

--timeout <TIMEOUT>, -t <TIMEOUT>

デプロイメントのタイムアウト (分単位)

--libvirt-type {kvm,qemu}

Libvirt ドメインの種別。

--ntp-server NTP_SERVER

オーバークラウドノードの ntp。

--no-proxy NO_PROXY

プロキシーされないホストのコンマ区切りリスト。

--overcloud-ssh-user OVERCLOUD_SSH_USER

オーバークラウドノードへの ssh アクセスのためのユーザー

--overcloud-ssh-key OVERCLOUD_SSH_KEY

オーバークラウドノードへの ssh アクセスに使用する鍵のパス。未定義の場合、キーは自動検出されます。

--overcloud-ssh-network OVERCLOUD_SSH_NETWORK

オーバークラウドノードへの ssh アクセスに使用するネットワーク名。

--overcloud-ssh-enable-timeout OVERCLOUD_SSH_ENABLE_TIMEOUT

このオプションによる影響はなくなりました。

--overcloud-ssh-port-timeout OVERCLOUD_SSH_PORT_TIMEOUT

ssh ポートがアクティブになるタイムアウト。

--environment-file <HEAT ENVIRONMENT FILE>, -e <HEAT ENVIRONMENT FILE>

heat stack- create または heat stack-update コマンドに渡す環境ファイル。(複数回指定することが可能です。)

--environment-directory <HEAT ENVIRONMENT DIRECTORY>

heat stack-create または heat stack-update コマンドに自動的に追加される環境ファイルディレクトリー。複数回指定することが可能です。ディレクトリー内のファイルは、昇順で読み込まれます。

--roles-file ROLES_FILE, -r ROLES_FILE

ロールファイル。--templates ディレクトリーのデフォルトの roles_data.yaml を上書きします。絶対パスまたは --templates に対する相対パスを指定できます。

--networks-file NETWORKS_FILE, -n NETWORKS_FILE

ネットワークファイル。--templates ディレクトリーのデフォルトの network_data.yaml をオーバーライドします。

--vip-file VIP_FILE

ネットワーク仮想 IP を記述する設定ファイル。

--plan-environment-file PLAN_ENVIRONMENT_FILE, -p PLAN_ENVIRONMENT_FILE

派生パラメーター用の環境ファイルの計画。

--no-cleanup

一時ファイルをクリーンアップせず、場所をログとして記録します。

--update-plan-only

非推奨: プランのみを更新します。実際のデプロイメントは実行しません。注記: 今後のリリースでは、別のコマンドに移行します。サポート対象外になりました。

--validation-errors-nonfatal

検証エラーが発生しても、デプロイメントを継続できます。エラーが存在するのにデプロイメントを試みると、失敗する可能性があることに注意してください。

--validation-warnings-fatal

設定の事前チェックで警告がある場合は終了します。

--disable-validations

非推奨。デプロイメント前の検証を完全に無効にします。これらの検証は、組み込まれたデプロイメント前の検証です。tripleo-validations からの外部検証を有効にするには、--run-validations フラグを使用します。これらの検証は、tripleo-validations の外部検証により実行されるようになりました。

--inflight-validations

デプロイ中のインフライト検証をアクティブにします。インフライト検証は、デプロイされたサービスがアクティベーション直後に実行されるようにする堅牢な方法を提供します。デフォルトは False です。

--dry-run

検証のみを実行しますが、変更は適用されません。

--run-validations

tripleo-validations プロジェクトからの外部検証を実行します。

--skip-postconfig

オーバークラウドのデプロイ後の設定を省略します。

--force-postconfig

オーバークラウドのデプロイ後の設定を強制的に行います。

--skip-deploy-identifier

DeployIdentifier パラメーターの一意の ID 生成を省略します。ソフトウェア設定のデプロイメント手順は、実際に設定が変更された場合にしか実行されません。このオプションの使用には注意が必要です。特定のロールをスケールアウトする時など、ソフトウェア設定を実行する必要がないことが確かな場合にのみ、このオプションを使用してください。

--answers-file ANSWERS_FILE

引数とパラメーターが記載された YAML ファイルへのパス。

--disable-password-generation

パスワードの生成を無効にします。

--deployed-server

事前にプロビジョニングされたオーバークラウドノードを使用します。アンダークラウドノードから、baremetal、compute、および image サービスの要件を削除します。これは --disable-validations とだけ使用する必要があります。

--config-download

非推奨: config-download メカニズムでデプロイメントを実行します。これは現在のデフォルトであり、この CLI オプションが影響を及ぼすことはありません。

--no-config-download, --stack-only

config-download ワークフローを無効にしてスタックのみを作成し、config をダウンロードします。ソフトウェアの設定、セットアップ、または変更などは、オーバークラウドノードに適用されません。

--config-download-only

stack create と setup を無効にして、ソフトウェア設定を適用する config-download ワークフローのみを実行します。--stack-only および --setup-only または完全なデプロイメントのいずれかを使用して、config-download セットアップが以前に完了している必要があります。

--setup-only

stack および config-download workflow を無効にしてソフトウェア設定を適用し、setup のみを実行して ssh 接続を有効にします。

--config-dir CONFIG_DIR

設定ファイルがプッシュされるディレクトリー

--config-type CONFIG_TYPE

"--setup-only" が呼び出された場合にのみ使用されます。デプロイメントから抽出されるオブジェクト config のタイプ、デフォルトは使用可能なすべてのキーです

--no-preserve-config

"--setup-only" が呼び出される場合にのみ使用されます。指定されている場合は、--config-dir がすでに存在する場合は削除され、再作成されます。デフォルトでは、既存のディレクトリーの場所を使用し、ファイルを上書きします。スタックからではない --config- dir 内のファイルはデフォルトで保存されます。

--output-dir OUTPUT_DIR

config-download を使用する際、保存した出力に使用するディレクトリー。指定しない場合、<working-dir>/config- download が使用されます。

--override-ansible-cfg OVERRIDE_ANSIBLE_CFG

Ansible 設定ファイルへのパス。ファイルの設定は、デフォルトで config-download が使用する設定を上書きします。

--config-download-timeout CONFIG_DOWNLOAD_TIMEOUT

config-download の手順に使用するタイムアウト (分単位)。設定しなければ、スタック操作後の --timeout パラメーターの残り時間にかかわらず、デフォルトがその時間に設定されます。

--deployment-python-interpreter DEPLOYMENT_PYTHON_INTERPRETER

デプロイメントアクションに使用する Python インタープリターへのパス。これは、python3 システムから python2 ホストにデプロイする場合や、その逆の場合に使用する必要がある場合があります。

-b [<baremetal_deployment.yaml>], --baremetal-deployment [<baremetal_deployment.yaml>]

オーバークラウドとともに、baremetal_deployment.yaml で定義されているベアメタルノード、ネットワーク、および仮想 IP アドレスをデプロイします。baremetal_deployment YAML ファイルが指定されていない場合、working-dir 内の tripleo-<stack_name>-baremetal- deployment.yaml ファイルが使用されます。

--network-config

ネットワーク config をプロビジョニングノードに適用します (" --network-ports" の意味)

--limit LIMIT

config-download Ansible Playbook の実行を限定する単一ノードまたはコンマ区切りのノードリストを特定する文字列。例:--limit "compute-0,compute-1,compute-5"

--tags TAGS

config- download ansible-playbook コマンドの実行時に使用するタグのリスト。

--skip-tags SKIP_TAGS

config- download ansible-playbook コマンドの実行時に省略するタグのリスト。

--ansible-forks ANSIBLE_FORKS

config- download ansible-playbook コマンドに使用する Ansible のフォークの数。

--disable-container-prepare

コンテナー準備アクションを無効にして、コンテナータグの更新および新しいコンテナーの取得を阻止します。これを省略しても、コンテナーパラメーターが設定されていない場合は、デプロイメントアクションが失敗する場合があります。

--working-dir WORKING_DIR

すべての入力、出力、および生成されたファイルが保存されるデプロイメントの作業ディレクトリー。デフォルトは "$HOME/overcloud-deploy/<stack>" です。

--heat-type {pod,container,native}

デプロイメントの実行に使用する heat プロセスのタイプ。pod (デフォルト): 一時的な Heat pod を使用します。container (実験的): 一時的な Heat コンテナーを使用します。native (実験的): 一時的な Heat プロセスを使用します。

--heat-container-api-image <HEAT_CONTAINER_API_IMAGE>

heat-api プロセスを起動するときに使用するコンテナーイメージ。--heat-type=pod の場合にのみ使用されます。デフォルトは localhost/tripleo/openstack-heat-api:ephemeral です。

--heat-container-engine-image <HEAT_CONTAINER_ENGINE_IMAGE>

heat-engine プロセスの起動時に使用するコンテナーイメージ。--heat-type=pod の場合にのみ使用されます。デフォルトは localhost/tripleo/openstack-heat- engine:ephemeral です

--rm-heat

指定されていて、--heat-type がコンテナーまたは Pod である場合、以前の一時的な Heat プロセスの既存のコンテナーまたは Pod が最初に削除されます。--heat-type が native の場合は無視されます。

--skip-heat-pull

--heat-type が Pod またはコンテナーである場合は、コンテナーイメージがすでにプルされていると想定します

--disable-protected-resource-types

保護されたリソースタイプのオーバーライドを無効にします。内部で使用されるリソースタイプは保護され、ユーザー環境ではオーバーライドできません。この引数を設定すると保護が無効になり、保護されたリソースタイプがユーザー環境でオーバーライドされることが可能となります。

-y, --yes

デプロイ操作の前に必要な確認をスキップするには、-y または --yes を使用します。注意して使用してください。

--allow-deprecated-network-data

非推奨のネットワークデータ yaml 定義スキーマの使用を許可するには、これを設定します。

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