25.7. iSCSI
本セクションでは、iSCSI API および iscsiadm ユーティリティーを説明します。iscsiadm ユーティリティーを使用する前に、yum install
iscsi-initiator-utils
を実行して iscsi-initiator-utils パッケージを最初にインストールします。
Red Hat Enterprise Linux 7 では、iSCSI サービスはデフォルトで遅延起動します。root が iSCSI デバイスにない場合や、
node.startup = automatic
でマークされたノードがない場合、iSCSI サービスは iscsiadm コマンドが実行されるまで起動しません。これには iscsid または iscsi カーネルモジュールの開始が必要になります。たとえば、検出コマンド iscsiadm -m discovery -t st -p ip:port を実行すると、iscsiadm が iSCSI サービスを開始します。
iscsid デーモンを強制的に実行し、iSCSI カーネルモジュールを読み込むには、systemctl start iscsid.service を実行します。
25.7.1. iSCSI API
セッションの実行に関する情報を取得するには、次のコマンドを実行します。
# iscsiadm -m session -P 3
このコマンドは、セッション/デバイスの状態、セッション ID (sid)、いくつかのネゴシエートしたパラメーター、およびセッション経由でアクセス可能な SCSI デバイスを表示します。
より短い出力 (たとえば sid-to-node マッピングのみの表示) には、次のコマンドを実行します。
# iscsiadm -m session -P 0
または
# iscsiadm -m session
以下のコマンドは、実行中のセッションのリストを次の形式で出力します。
driver [sid] target_ip:port,target_portal_group_tag proper_target_name
例25.3 iscsisadm -m session コマンドの出力
以下に例を示します。
# iscsiadm -m session tcp [2] 10.15.84.19:3260,2 iqn.1992-08.com.netapp:sn.33615311 tcp [3] 10.15.85.19:3260,3 iqn.1992-08.com.netapp:sn.33615311
iSCSI API の詳細は、
/usr/share/doc/iscsi-initiator-utils-version/README
を参照してください。