26.2. DM Multipath
DM Multipath は、サーバーノードとストレージアレイ間で、複数の I/O パスを 1 つのデバイスに設定できる機能です。これらの I/O パスは、個別のケーブル、スイッチ、コントローラーを含むことができる物理的な SAN 接続です。複数の I/O パスを集め、集めたパスで設定される新しいデバイスを 1 つ作成するのがマルチパス機能です。
DM Multipath は、主に以下の理由で使用されます。
- 冗長性
- DM Multipath は、アクティブ/パッシブ設定でフェイルオーバーを提供できます。アクティブ/パッシブ設定では、パスは、I/O には常に半分しか使用されません。I/O パスのいずれかの要素に障害が発生した場合、DM マルチパスは代替パスに切り替わります。
- パフォーマンスの向上
- DM Multipath を active/active モードに設定すると、I/O はラウンドロビン式でパス全体に分散されます。一部の設定では、DM Multipath は I/O パスの負荷を検出し、負荷を動的に再調整できます。
詳細は、Red Hat DM Multipathガイドを参照してください。