22.2. 書き込みバリアの有効化と無効化


電力損失時のデータ破損のリスクを軽減するために、一部のストレージデバイスはバッテリーバックアップ式の書き込みキャッシュを使用します。一般に、ハイエンドアレイと一部のハードウェアコントローラーは、バッテリーでバックアップされた書き込みキャッシュを使用します。ただし、キャッシュの揮発性はカーネルには表示されないため、Red Hat Enterprise Linux 7 では、対応しているすべてのジャーナリングファイルシステムで、デフォルトで書き込みバリアが有効になっています。
注記
書き込みキャッシュは、I/O パフォーマンスを向上させるように設計されています。ただし、書き込みバリアを有効にすると、キャッシュが常にフラッシュされるため、パフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。
揮発性ではなく、バッテリーでバックアップされた書き込みキャッシュがあるデバイスと、書き込みキャッシュが無効になっているデバイスの場合、マウントに -o nobarrier オプションを使用して、マウント時に書き込みバリアを安全に無効にできます。ただし、一部のデバイスは書き込みバリアに対応していないため、このようなデバイスは /var/log/messages にエラーメッセージを記録します。詳細は、表22.1「ファイルシステムごとにバリアエラーメッセージを書き込む」 を参照してください。
表22.1 ファイルシステムごとにバリアエラーメッセージを書き込む
ファイルシステムエラーメッセージ
ext3/ext4JBD: barrier-based sync failed on device - disabling barriers
XFSFilesystem device - Disabling barriers, trial barrier write failed
btrfsbtrfs: disabling barriers on dev device
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