18.3. Linux RAID サブシステム
Linux の RAID は以下のサブシステムから設定されます。
Linux ハードウェア RAID のコントローラードライバー
Linux には、ハードウェア RAID コントローラーに固有の RAID サブシステムがありません。特殊な RAID チップセットを使用するため、ハードウェア RAID コントローラーには独自のドライバーが含まれます。これらのドライバーにより、システムは通常のディスクとして RAID セットを検出できるようになります。
mdraid
mdraid サブシステムは、Linux 用のソフトウェア RAID ソリューションとして設計されており、Linux 下のソフトウェア RAID のソリューションでもあります。このサブシステムは独自のメタデータ形式を使用します。これは一般的にネイティブの mdraid メタデータと呼ばれます。
mdraid は、外部メタデータとして知られる他のメタデータ形式にも対応しています。Red Hat Enterprise Linux 7 は、外部メタデータで mdraid を使用して、ISW/IMSM (Intel ファームウェア RAID)セットにアクセスします。mdraid セットは、mdadm ユーティリティーを使用して設定および制御します。
dmraid
dmraid ツールは、さまざまなファームウェア RAID 実装で使用されます。dmraid は Intel ファームウェア RAID にも対応していますが、Red Hat Enterprise Linux 7 は mdraid を使用して Intel ファームウェア RAID セットにアクセスします。
注記
dmraid は、Red Hat Enterprise Linux 7.5 リリース以降非推奨になりました。Red Hat Enterprise Linux の将来のメジャーリリースで削除される予定です。詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7.5 リリースノートの 非推奨の機能 を参照してください。