8.9. pNFS


NFS v4.1 標準の一部としてのパラレル NFS (pNFS) のサポートは、Red Hat Enterprise Linux 6.4 以降で利用できます。pNFS アーキテクチャーは NFS の拡張性を向上させるため、パフォーマンスが強化される場合もあります。つまり、サーバーに pNFS も実装されると、クライアントは複数のサーバーで同時にデータにアクセスできるようになります。これは、ファイル、オブジェクト、ブロックの 3 つのストレージプロトコルまたはレイアウトに対応します。
注記
このプロトコルでは、pNFS のレイアウトタイプに、ファイル、オブジェクト、ブロックの 3 つを使用できます。Red Hat Enterprise Linux 6.4 クライアントではファイルレイアウトタイプのみをサポートしていましたが、Red Hat Enterprise Linux 7 ではファイルレイアウトタイプをサポートするほか、オブジェクトレイアウトタイプおよびブロックレイアウトタイプがテクノロジープレビューに含まれています。

pNFS の Flex ファイル

Flex ファイルは、スタンドアロンの NFSv3 サーバーおよび NFSv4 サーバーをスケールアウトした名前空間に集約できるようにする pNFS 用の新しいレイアウトです。Flex Flex 機能は、RFC 7862 仕様で説明されているように、NFSv4.2 標準に含まれています。
Red Hat Enterprise Linux 7.4 以降では、Flex ファイルサーバーから NFS 共有をマウントできます。

pNFS 共有のマウント

  • pNFS 機能を有効にするには、NFS バージョン 4.1 以降を使用して、pNFS が有効になっているサーバーから共有をマウントします。
    # mount -t nfs -o v4.1 server:/remote-export /local-directory
    サーバーが pNFS が有効な後に、nfs_layout_nfsv41_files カーネルが自動的に最初のマウントに読み込まれます。出力のマウントエントリーには、minorversion=1 が含まれている必要があり ます。次のコマンドを使用して、モジュールが読み込まれたことを確認します。
    $ lsmod | grep nfs_layout_nfsv41_files
  • Flex ファイルに対応するサーバーから、Flex ファイル機能で NFS 共有をマウントするには、NFS バージョン 4.2 以降を使用します。
    # mount -t nfs -o v4.2 server:/remote-export /local-directory
    nfs_layout_flexfiles モジュールが読み込まれていることを確認します。
    $ lsmod | grep nfs_layout_flexfiles

関連情報

pNFS の詳細は、http://www.pnfs.com を参照してください。
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