5.6. ext4 ファイルシステムのその他のユーティリティー
Red Hat Enterprise Linux 7 には、他にも ext4 ファイルシステム管理ユーティリティーがあります。
- e2fsck
- ext4 ファイルシステムの修復時に使用します。このツールは、ext4 ディスク構造の更新により、ext3 よりも効率的に ext4 ファイルシステムを検査および修復します。
- e2label
- ext4 ファイルシステムのラベル変更を行います。このツールは ext2 および ext3 のファイルシステムでも動作します。
- quota
- ext4 ファイルシステムで、ユーザーおよびグループごとのディスク領域 (ブロック) やファイル (inode) の使用量を制御し、それを報告します。クォータの使用についての詳細は、man quota および 「ディスククォータの設定」 を参照してください。
- fsfreeze
- ファイルシステムへのアクセスを一時停止するには、# fsfreeze -f mount-point コマンドを使用してフリーズし、# fsfreeze -u mount-point を実行してフリーズを解除します。これにより、ファイルシステムへのアクセスが停止し、ディスクに安定したイメージが作成されます。注記デバイスマッパードライブに fsfreeze を使用する必要はありません。詳細は、fsfreeze (8) の man ページを参照してください。
「ext4 ファイルシステムのマウント」 で説明したように、tune2fs ユーティリティーは、ext2、ext3、および ext4 ファイルシステムの設定可能なファイルシステムパラメーターを調整することもできます。また、ext4 ファイルシステムのデバッグや分析を行う際には次のツールが役に立ちます。
- debugfs
- ext2、ext3、ext4 の各ファイルシステムのデバッグを行います。
- e2image
- ext2、ext3、または ext4 の重要なファイルシステムメタデータをファイルに保存します。
これらのユーティリティーの詳細は、それぞれの man ページを参照してください。