13.2. パーティションの作成
警告
使用中のデバイスに、パーティションを作成しないようにしてください。
手順13.1 パーティションの作成
- パーティションを作成する前に、レスキューモードで起動します (または、デバイス上のパーティションをアンマウントして、デバイス上のスワップ領域をすべてオフにします)。
- parted を起動します。
# parted /dev/sda
/dev/sda をパーティションを作成するデバイス名に置き換えます。 - 現在のパーティションテーブルを表示し、十分な空き領域があるかどうかを確認します。
(parted)
print十分な空き容量がない場合は、既存のパーティションのサイズを変更できます。詳細は、「fdisk でのパーティションのサイズ変更」 を参照してください。パーティションテーブルから、新しいパーティションの開始点と終了点、およびパーティションのタイプを決定します。プライマリーパーティションは、1 つのデバイス上に 4 つまで保有できます (この場合は拡張パーティションは含みません)。パーティションが 5 つ以上必要な場合は、プライマリーパーティションを 3 つ、拡張パーティションを 1 つにし、その拡張パーティションの中に複数の論理パーティションを追加します。ディスクパーティションの概要は、Red Hat Enterprise Linux 7 Installation Guide の付録 An Introduction to Disk Partitions を参照してください。 - パーティションを作成するには、以下を実行します。
(parted)
mkpart part-type name fs-type start endpart-type を必要に応じて、primary、logical、または extended に置き換えます。name を partition-name に置き換えます。GPT パーティションテーブルには name が必要です。fs-type を、btrfs、ext2、ext3、ext4、fat16、fat32、hfs、hfs+、linux-swap、ntfs、reiserfs、または xfs のいずれかに置き換えます。fs-type はオプションです。必要に応じて、start end をメガバイト単位で置き換えます。たとえば、ハードドライブの 1024 メガバイトから 2048 メガバイトに ext3 ファイルシステムのプライマリーパーティションを作成するには、以下のコマンドを入力します。(parted)
mkpart primary 1024 2048注記代わりに mkpartfs コマンドを使用すると、パーティションの作成後にファイルシステムが作成されます。ただし、parted は ext3 ファイルシステムの作成をサポートしていません。したがって、ext3 ファイルシステムを作成する場合は、mkpart を使用して、後述するように mkfs コマンドでファイルシステムを作成します。変更は Enter を押すとすぐに行われます。したがって、コマンドを確認してから確認してください。 - パーティションテーブルを表示し、次のコマンドを使用して、作成されたパーティションのパーティションタイプ、ファイルシステムタイプ、サイズが、パーティションテーブルに正しく表示されていることを確認します。
(parted)
print新しいパーティションのマイナー番号も覚えておいてください。そのパーティション上のファイルシステムにラベルを付けることができます。 - parted シェルを終了します。
(parted)
quit - parted を閉じた後、以下のコマンドを実行して、カーネルが新しいパーティションを認識していることを確認します。
#
cat /proc/partitions
parted が作成できるパーティションの最大数は 128 個です。GPT (GUID Partition Table) の仕様により、パーティションテーブル用に確保するエリアを拡大することでさらに多くのパーティションを作成することができますが、parted で用いられる一般的な方法で得られるエリアは、128 個のパーティションに制限されます。
13.2.1. パーティションのフォーマットとラベル付け
パーティションをフォーマットしてラベルを付けるには、以下の手順を使用します。
手順13.2 パーティションのフォーマットとラベル付け
- パーティションにファイルシステムがない。
ext4
ファイルシステムを作成するには、次のコマンドを実行します。#
mkfs.ext4 /dev/sda6Warningパーティションをフォーマットすると、そのパーティションに現存するすべてのデータが永久に抹消されます。 - パーティションにファイルシステムのラベルを付けます。たとえば、新しいパーティションのファイルシステムが
/dev/sda6
で、Work
のラベルを付ける場合は、以下を使用します。#
e2label /dev/sda6 "Work"デフォルトでは、インストールプログラムはパーティションのマウントポイントをラベルとして使用して、ラベルが固有なものとなるようにします。ユーザーは使用するラベルを選択できます。 - root でマウントポイント(例:
/work
)を作成します。
13.2.2. /etc/fstab
へのパーティションの追加
- root として、
/etc/fstab
ファイルを編集し、パーティションの UUID を使用して新しいパーティションを追加します。パーティションの UUID の完全なリストには blkid -o list コマンドを使用し、個々のデバイスの詳細には blkid device コマンドを使用します。/etc/fstab
の場合:- 最初の列には、
UUID=
の後にファイルシステムの UUID が含まれている必要があります。 - 2 番目の列には、新しいパーティションのマウントポイントが含まれている必要があります。
- 3 番目の列は、ファイルシステムのタイプ(
ext4
またはswap
など)である必要があります。 - 4 番目の列は、ファイルシステムのマウントオプションのリストになります。ここでの
defaults
という用語は、システムの起動時に、パーティションがデフォルトのオプションでマウントされることを意味します。 - 5 番目と 6 番目のフィールドは、バックアップとチェックのオプションを指定します。root 以外のパーティションの値の例は
0 2
です。
- システムが新しい設定を登録するように、マウントユニットを再生成します。
#
systemctl daemon-reload - ファイルシステムをマウントして、設定が機能することを確認します。
# mount /work
追加情報
/etc/fstab
の形式に関する詳細は、fstab(5) の man ページを参照してください。