18.6. RAID セットの設定
一般的には、ほとんどの RAID セットがその作成時にファームウェアメニューやインストーラーを使用して設定されます。システムのインストール後、できればマシンを再起動したりファームウェアメニューに入らずに RAID セットの作成や変更を行う必要が生じることがあります。
RAID セットを簡単に設定したり、ディスクの追加後でも新たなセットを定義したりすることができるハードウェア RAID コントローラーがあります。これらのコントローラーには標準の API がないためドライバー固有のユーティリティーを使用する必要があります。詳細は、ハードウェア RAID コントローラーのドライバーのドキュメントを参照してください。
mdadm
mdadm コマンドラインツールは、Linux でソフトウェア RAID を管理するために使用されます( mdraid )。さまざまな mdadm モードとオプションの詳細は、man mdadm を参照してください。の man ページには、ソフトウェア RAID アレイの作成、監視、アセンブルなどの一般的な操作に役立つ例も含まれています。
dmraid
名前が示すように、dmraid はデバイスマッパー RAID セットの管理に使用されます。dmraid ツールは、複数のメタデータ形式のハンドラーを使用して ATARAID デバイスを検索し、それぞれがさまざまな形式をサポートしています。対応している形式の完全なリストについては、dmraid -l を実行します。
「Linux RAID サブシステム」 で前述したように、dmraid ツールは作成後に RAID セットを設定できません。dmraid の使用に関する詳細は、man dmraid を参照してください。