3.9. XFS ファイルシステムのその他のユーティリティー


Red Hat Enterprise Linux 7 には XFS ファイルシステムの管理用のユーティリティーが他にもあります。
xfs_fsr
マウントしている XFS ファイルシステムのデフラグを行う際に使用します。引数を指定せずに呼び出すと、xfs_fsr は、マウントされているすべての XFS ファイルシステム内のすべての通常ファイルをデフラグします。このユーティリティーでは、ユーザーは指定された時間にデフラグを一時停止し、後で中断したところから再開することもできます。
さらに、xfs_fsr /path/to/fileのように、xfs_fsr は 1 つのファイルのみをデフラグする こともできます。XFS はデフォルトで断片化を回避するため、Red Hat では、ファイルシステム全体を定期的にデフラグしないことを推奨しています。システム全体のデフラグは、空き領域での断片化という副作用を引き起こす可能性があります。
xfs_bmap
XFS ファイルシステム内のファイル群で使用されているディスクブロックのマップを表示します。指定したファイルによって使用されているエクステントや、該当するブロックがないファイルの領域 (ホール) をリスト表示します。
xfs_info
XFS ファイルシステムの情報を表示します。
xfs_admin
XFS ファイルシステムのパラメーターを変更します。xfs_admin ユーティリティーは、マウントされていないデバイスまたはファイルシステムのパラメーターのみを変更できます。
xfs_copy
XFS ファイルシステム全体のコンテンツを 1 つまたは複数のターゲットに同時にコピーします。
また、XFS ファイルシステムのデバッグや分析を行う際に以下のユーティリティーが役に立ちます。
xfs_metadump
XFS ファイルシステムのメタデータをファイルにコピーします。Red Hat は、xfs_metadump ユーティリティーを使用して、マウントされていないファイルシステムまたは読み取り専用でマウントされたファイルシステムをコピーすることのみをサポートします。そうしないと、生成されたダンプが破損したり、一貫性のないりする可能性があります。
xfs_mdrestore
XFS メタダンプイメージ( xfs_metadumpを使用して生成された)をファイルシステムイメージに復元します。
xfs_db
XFS ファイルシステムをデバッグします。
これらのユーティリティーの詳細は、それぞれの man ページを参照してください。
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