第8章 カスタマイズされたブートメニューの構築
特定のエントリーを含むブートメニューを作成したり、エントリーの順序を変更したりできます。このようなタスクには、GRUB、grubby
、および Boot Loader Specification (BLS
) ファイルを使用できます。
次のセクションでは、GRUB と grubby
を使用してブートメニューの基本的なカスタマイズを行う方法について説明します。
8.1. GRUB 設定ファイル
BIOS ベースのマシンでは /boot/grub2/grub.cfg
であり、UEFI ベースのマシンでは /boot/efi/EFI/redhat/grub.cfg
であるブートローダー設定ファイルについて学びます。
GRUB スクリプトはユーザーのコンピューターを検索して、スクリプトが見つけたオペレーティングシステムに基づくブートメニューを構築します。最新のシステムブートオプションを反映させるために、カーネルが更新されるか新規カーネルが追加されると、ブートメニューは自動的に再構築されます。
GRUB は、一連のスクリプトを使用してメニューを構築します。これらは /etc/grub.d/
ディレクトリーにあります。このスクリプトは /etc/grub.d/ ディレクトリーに格納されており、以下のファイルが含まれます。
-
00_header
:/etc/default/grub
ファイルから GRUB 設定を読み込みます。 -
01_users
:user.cfg
ファイルから root パスワードを読み取ります。 -
10_linux
: Red Hat Enterprise Linux のデフォルトのパーティションでカーネルを見つけます。 -
30_os-prober
。別のパーティションで見つかったオペレーティングシステム用にエントリーを構築します。 -
40_custom
: 追加のメニューエントリー作成に使用可能なテンプレートです。
GRUB はスクリプトを /etc/grub.d/
ディレクトリーからアルファベット順に読み取るため、スクリプトの名前を変更して、特定のメニューエントリーの起動順序を変更できます。