6.11. 特定のベースラインを使用したコンテナーまたはコンテナーイメージのセキュリティーコンプライアンスの評価
コンテナーまたはコンテナーイメージが、Operating System Protection Profile (OSPP)、Payment Card Industry Data Security Standard (PCI-DSS)、Health Insurance Portability and Accountability Act (HIPAA) などの特定のセキュリティーベースラインに準拠しているかどうかを評価できます。
oscap-podman
コマンドは、RHEL 8.2 で利用できます。RHEL 8.1 および 8.0 の場合は、ナレッジベースの記事 Using OpenSCAP for scanning containers in RHEL 8 で説明されている回避策を利用します。
前提条件
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openscap-utils
パッケージおよびscap-security-guide
パッケージがインストールされている。 - システムへの root アクセス権があります。
手順
コンテナーまたはコンテナーイメージの ID を見つけます。
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コンテナーの ID を見つけるには、
podman ps -a
コマンドを入力します。 -
コンテナーイメージの ID を見つけるには、
podman images
コマンドを入力します。
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コンテナーの ID を見つけるには、
コンテナーまたはコンテナーイメージがプロファイルに準拠しているかどうかを評価し、スキャン結果をファイルに保存します。
# oscap-podman <ID> xccdf eval --report <scan-report.html> --profile <profileID> /usr/share/xml/scap/ssg/content/ssg-rhel8-ds.xml
以下を置き換えます。
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<ID>
は、コンテナーまたはコンテナーイメージの ID です。 -
<scan-report.html>
は、oscap
がスキャン結果を保存するファイル名です。 -
<profileID>
は、システムが準拠する必要があるプロファイル ID (例:hipaa
、ospp
、pci-dss
) です。
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検証
結果をブラウザーで確認します。以下に例を示します。
$ firefox <scan-report.html> &
notapplicable
とマークされたルールは、ベアメタルおよび仮想化システムにのみ適用され、コンテナーまたはコンテナーイメージには適用されません。
関連情報
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oscap-podman(8)
およびscap-security-guide(8)
の man ページ。 -
/usr/share/doc/scap-security-guide/
ディレクトリー。