7.4. ファイル整合性ツール:AIDE および IMA
Red Hat Enterprise Linux は、システム上のファイルとディレクトリーの整合性をチェックおよび保持するためのさまざまなツールを提供します。次の表は、シナリオに適したツールを決定するのに役立ちます。
比較項目 | Advanced Intrusion Detection Environment (AIDE) | Integrity Measurement Architecture (IMA) |
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確認対象 | AIDE は、システム上のファイルとディレクトリーのデータベースを作成するユーティリティーです。このデータベースは、ファイルの整合性をチェックし、侵入を検出するのに役立ちます。 | IMA は、以前に保存された拡張属性と比較してファイル測定値 (ハッシュ値) をチェックすることにより、ファイルが変更されているかどうかを検出します。 |
確認方法 | AIDE はルールを使用して、ファイルとディレクトリーの整合性状態を比較します。 | IMA は、ファイルハッシュ値を使用して侵入を検出します。 |
理由 | 検出- AIDE は、ルールを検証することにより、ファイルが変更されているかどうかを検出します。 | 検出と防止- IMA は、ファイルの拡張属性を置き換えることにより、攻撃を検出および防止します。 |
使用方法 | AIDE は、ファイルまたはディレクトリーが変更されたときに脅威を検出します。 | 誰かがファイル全体の変更を試みた時に、IMA は脅威を検出します。 |
範囲 | AIDE は、ローカルシステム上のファイルとディレクトリーの整合性をチェックします。 | IMA は、ローカルシステムとリモートシステムのセキュリティーを確保します。 |