第7章 AIDE で整合性の確認


Advanced Intrusion Detection Environment (AIDE) は、システムにファイルのデータベースを作成し、そのデータベースを使用してファイルの整合性を確保し、システムの侵入を検出するユーティリティーです。

7.1. AIDE のインストール

AIDE を使用してファイル整合性チェックを開始するには、対応するパッケージをインストールし、AIDE データベースを初期化する必要があります。

前提条件

  • AppStream リポジトリーが有効になっている。

手順

  1. aide パッケージをインストールします。

    # yum install aide
  2. 初期データベースを生成します。

    # aide --init
    Start timestamp: 2024-07-08 10:39:23 -0400 (AIDE 0.16)
    AIDE initialized database at /var/lib/aide/aide.db.new.gz
    
    Number of entries:	55856
    
    ---------------------------------------------------
    The attributes of the (uncompressed) database(s):
    ---------------------------------------------------
    
    /var/lib/aide/aide.db.new.gz
    …
      SHA512   : mZaWoGzL2m6ZcyyZ/AXTIowliEXWSZqx
                 IFYImY4f7id4u+Bq8WeuSE2jasZur/A4
                 FPBFaBkoCFHdoE/FW/V94Q==
  3. デフォルト設定では、aide --init コマンドは、/etc/aide.conf ファイルで定義するディレクトリーとファイルのセットのみを確認します。ディレクトリーまたはファイルを AIDE データベースに追加し、監視パラメーターを変更するには、/etc/aide.conf を変更します。
  4. データベースの使用を開始するには、初期データベースのファイル名から末尾の .new を削除します。

    # mv /var/lib/aide/aide.db.new.gz /var/lib/aide/aide.db.gz
  5. AIDE データベースの場所を変更するには、/etc/aide.conf ファイルを編集し、DBDIR 値を変更します。追加のセキュリティーのデータベース、設定、/usr/sbin/aide バイナリーファイルを、読み取り専用メディアなどの安全な場所に保存します。
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