10.4. Web コンソールで Tang キーを使用して自動ロック解除を設定する
Tang サーバーが提供する鍵を使用して、LUKS で暗号化したストレージデバイスの自動ロック解除を設定できます。
前提条件
- RHEL 8 Web コンソールがインストールされている。
- cockpit サービスが有効になっている。
ユーザーアカウントが Web コンソールにログインできる。
手順は、Web コンソールのインストールおよび有効化 を参照してください。
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cockpit-storagedとclevis-luksパッケージがシステムにインストールされている。 -
cockpit.socketサービスがポート 9090 で実行されている。 - Tang サーバーを利用できる。詳細は、Deploying a Tang server with SELinux in enforcing mode 参照してください。
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root特権、またはsudoを使用して管理コマンドを入力する権限がある。
手順
RHEL 8 Web コンソールにログインします。
詳細は、Web コンソールへのログイン を参照してください。
- 管理者アクセスに切り替え、認証情報を入力して、 をクリックします。Storage テーブルで、自動的にロックを解除するために追加する予定の暗号化ボリュームが含まれるディスクをクリックします。
次のページに選択したディスクの詳細が表示されたら、Keys セクションの をクリックして Tang 鍵を追加します。
Key sourceとしてTang keyserverを選択し、Tang サーバーのアドレスと、LUKS で暗号化されたデバイスのロックを解除するパスワードを入力します。 をクリックして確定します。以下のダイアログウインドウは、鍵ハッシュが一致することを確認するコマンドを提供します。
Tang サーバーのターミナルで、
tang-show-keysコマンドを使用して、比較のためにキーハッシュを表示します。この例では、Tang サーバーはポート 7500 で実行されています。tang-show-keys 7500
# tang-show-keys 7500 x100_1k6GPiDOaMlL3WbpCjHOy9ul1bSfdhI3M08wO0Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Web コンソールと前述のコマンドの出力のキーハッシュが同じ場合は、 をクリックします。
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RHEL 8.8 以降では、暗号化されたルートファイルシステムと Tang サーバーを選択した後、カーネルコマンドラインへの
rd.neednet=1パラメーターの追加、clevis-dracutパッケージのインストール、および初期 RAM ディスク (initrd) の再生成をスキップできます。非ルートファイルシステムの場合、Web コンソールは、remote-cryptsetup.targetおよびclevis-luks-akspass.pathsystemdユニットを有効にし、clevis-systemdパッケージをインストールし、_netdevパラメーターをfstabおよびcrypttab設定ファイルに追加するようになりました。
検証
新規に追加された Tang キーが
Keyserverタイプの Keys セクションにリスト表示されていることを確認します。バインディングが初期ブートで使用できることを確認します。次に例を示します。
lsinitrd | grep clevis-luks
# lsinitrd | grep clevis-luks lrwxrwxrwx 1 root root 48 Jan 4 02:56 etc/systemd/system/cryptsetup.target.wants/clevis-luks-askpass.path -> /usr/lib/systemd/system/clevis-luks-askpass.path …Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow