9.6. LUKS2 を使用した空のブロックデバイスの暗号化
LUKS2 形式を使用して、空のブロックデバイスを暗号化して、暗号化ストレージとして使用できます。
前提条件
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空のブロックデバイス。
lsblk
などのコマンドを使用して、そのデバイス上に実際のデータ (ファイルシステムなど) がないかどうかを確認できます。
手順
暗号化した LUKS パーティションとしてパーティションを設定します。
# cryptsetup luksFormat /dev/nvme0n1p1 WARNING! ======== This will overwrite data on /dev/nvme0n1p1 irrevocably. Are you sure? (Type 'yes' in capital letters): YES Enter passphrase for /dev/nvme0n1p1: Verify passphrase:
暗号化した LUKS パーティションを開きます。
# cryptsetup open /dev/nvme0n1p1 nvme0n1p1_encrypted Enter passphrase for /dev/nvme0n1p1:
これにより、パーティションのロックが解除され、デバイスマッパーを使用してパーティションが新しいデバイスにマッピングされます。暗号化されたデータを上書きしないように、このコマンドは、デバイスが暗号化されたデバイスであり、
/dev/mapper/device_mapped_name
パスを使用して LUKS を通じてアドレス指定されることをカーネルに警告します。暗号化されたデータをパーティションに書き込むためのファイルシステムを作成します。このパーティションには、デバイスマップ名を介してアクセスする必要があります。
# mkfs -t ext4 /dev/mapper/nvme0n1p1_encrypted
デバイスをマウントします。
# mount /dev/mapper/nvme0n1p1_encrypted mount-point
検証
空のブロックデバイスが暗号化されているかどうかを確認します。
# cryptsetup luksDump /dev/nvme0n1p1 LUKS header information Version: 2 Epoch: 3 Metadata area: 16384 [bytes] Keyslots area: 16744448 [bytes] UUID: 34ce4870-ffdf-467c-9a9e-345a53ed8a25 Label: (no label) Subsystem: (no subsystem) Flags: (no flags) Data segments: 0: crypt offset: 16777216 [bytes] length: (whole device) cipher: aes-xts-plain64 sector: 512 [bytes] [...]
暗号化された空のブロックデバイスのステータスを表示します。
# cryptsetup status nvme0n1p1_encrypted /dev/mapper/nvme0n1p1_encrypted is active and is in use. type: LUKS2 cipher: aes-xts-plain64 keysize: 512 bits key location: keyring device: /dev/nvme0n1p1 sector size: 512 offset: 32768 sectors size: 20938752 sectors mode: read/write
関連情報
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システム上の
cryptsetup(8)
、cryptsetup-open(8)
、cryptsetup-lusFormat(8)
man ページ