11.4. auditd の開始および制御
auditd
が設定されたら、サービスを起動して Audit 情報を収集し、ログファイルに保存します。root ユーザーで次のコマンドを実行し、auditd
を起動します。
# service auditd start
システムの起動時に auditd
が起動するように設定するには、次のコマンドを実行します。
# systemctl enable auditd
# auditctl -e 0
で auditd
を一時的に無効にし、# auditctl -e 1
で再度有効にできます。
service auditd <action>
コマンドを使用すると、auditd
で他のアクションを実行できます。<action> は次のいずれかです。
stop
-
auditd
を停止します。 restart
-
auditd
を再起動します。 reload
またはforce-reload
-
/etc/audit/auditd.conf
ファイルからauditd
の設定を再ロードします。 rotate
-
/var/log/audit/
ディレクトリーのログファイルをローテーションします。 resume
- Audit イベントのログが一旦停止した後、再開します。たとえば、Audit ログファイルが含まれるディスクパーティションの未使用領域が不足している場合などです。
condrestart
またはtry-restart
-
auditd
がすでに起動している場合にのみ、これを再起動します。 status
-
auditd
の稼働状況を表示します。
注記
service
コマンドは、auditd
デーモンと正しく相互作用する唯一の方法です。auid
値が適切に記録されるように、service
コマンドを使用する必要があります。systemctl
コマンドは、2 つのアクション (enable
および status
) にのみ使用できます。