11.8. 標準に準拠するための事前設定された Audit ルールファイル
特定の認定標準 (OSPP、PCI DSS、STIG など) に準拠するように Audit を設定するには、audit
パッケージとともにインストールされる事前設定済みルールファイルのセットを出発点として使用できます。サンプルルールは、/usr/share/audit/sample-rules
ディレクトリーにあります。
セキュリティー標準は動的であり、変更される可能性があるため、sample-rules
ディレクトリー内の Audit サンプルルールは網羅的なものではなく、最新のものでもありません。これらのルールは、Audit ルールがどのように構造化および記述されるかを示すためにのみ提供されています。これらは、最新のセキュリティー標準に即時に準拠することを保証するものではありません。特定のセキュリティーガイドラインに従ってシステムを最新のセキュリティー標準に準拠させるには、SCAP ベースのセキュリティーコンプライアンスツール を使用してください。
30-nispom.rules
- NISPOM (National Industrial Security Program Operating Manual) の Information System Security の章で指定している要件を満たす Audit ルール設定
30-ospp-v42*.rules
- OSPP (Protection Profile for General Purpose Operating Systems) プロファイルバージョン 4.2 に定義されている要件を満たす監査ルール設定
30-pci-dss-v31.rules
- PCI DSS (Payment Card Industry Data Security Standard) v3.1 に設定されている要件を満たす監査ルール設定
30-stig.rules
- セキュリティー技術実装ガイド (STIG: Security Technical Implementation Guide) で設定されている要件を満たす Audit ルール設定
上記の設定ファイルを使用するには、/etc/audit/rules.d/
ディレクトリーにコピーして、以下のように augenrules --load
コマンドを使用します。
# cd /usr/share/audit/sample-rules/ # cp 10-base-config.rules 30-stig.rules 31-privileged.rules 99-finalize.rules /etc/audit/rules.d/ # augenrules --load
番号指定スキームを使用して監査ルールを順序付けできます。詳細は、/usr/share/audit/sample-rules/README-rules
ファイルを参照してください。
関連情報
-
システム上の
audit.rules(7)
man ページ