2.4. 設定
Red Hat Update Agent は、その設定を設定するためのさまざまなオプションを提供します。
X Window System を実行していない場合、またはコマンドラインバージョンを使用する場合は、「コマンドラインバージョン」 に進みます。
2.4.1. Red Hat Update Agent Configuration Tool の使用
Red Hat Update Agent Configuration Tool を実行するには、root である必要があります。root 以外のユーザーが起動した場合、Red Hat Update Agent は root パスワードの入力を求めます。Red Hat Update Agent Configuration Tool は、コマンド up2date --config をシェルプロンプト (xterm や gnome-terminal など) で入力して開始できます。
2.4.1.1. 一般設定
General タブでは、HTTP プロキシーサーバーを有効にすることができます。ネットワーク接続で HTTP プロキシーサーバーを使用して HTTP 接続を行う必要がある場合は、Enable HTTP Proxy オプションを選択し、テキストフィールドに http://HOST:PORT の形式でプロキシーサーバーを入力します。たとえば、ポート 3128 でプロキシーサーバー squid.mysite.org を使用するには、テキストフィールドに
squid.mysite.org:3128
を入力します。さらに、プロキシーサーバーにユーザー名とパスワードが必要な場合は、Use Authentication オプションを選択し、それぞれのテキストフィールドにユーザー名とパスワードを入力します。
図2.16 一般設定

[D]
さらに、RHN Proxy および Satellite のお客様は、ここで Red Hat Network Server を選択するオプションがあります。詳細な手順は、『RHN クライアント設定ガイド』 を参照してください。
2.4.1.2. 取得/インストール設定
取得/インストール タブでは、ソフトウェアパッケージの取得およびパッケージのインストールの設定をカスタマイズできます。
警告
カーネルを自動的にアップグレードするには、Red Hat Update Agent バージョン 2.5.4 以降を使用する必要があります。Red Hat Update Agent は更新されたカーネルをインストールし、システムの次回の再起動時に新しいカーネルを起動するように LILO または GRUB を設定します。
図2.17 取得/インストール設定

[D]
次のパッケージ取得オプションを選択できます (図2.17「取得/インストール設定」 を参照)
apache
やsquid
などのパッケージ用に変更されている場合は、アップグレードを試行しないでください。このオプションは、カスタム RPM をシステムにインストールしていて、それらを更新したり、デフォルトの Red Hat Enterprise Linux パッケージに戻したりしたくない場合に便利です。*.src.rpm
) とバイナリー (*.[architecture].rpm
) ファイルの両方をダウンロードします。
次のインストールオプションは設定可能です (図2.17「取得/インストール設定」 を参照)。
次の追加オプションは、このタブから設定できます。
/var/spool/up2date/
です
2.4.1.3. パッケージの例外設定
Package Exceptions タブでは、パッケージ名またはファイル名に従って、更新された RPM パッケージのリストから除外するパッケージを定義できます (図2.18「パッケージの例外設定」 を参照)。
パッケージ名に従って除外する一連のパッケージを定義するには、Package Names to Skip セクションの見出しの下にある Add new テキストフィールドに、ワイルドカード (*) を含む文字列を入力します。文字列の末尾にあるワイルドカードは、その文字列で始まるすべてのパッケージがリストから除外されることを示します。文字列の先頭にあるワイルドカードは、その文字列で終わるすべてのパッケージがリストから除外されることを示します。
たとえば、文字列
kernel*
が Package Names to Skip セクションにある場合、Red Hat Update Agent は kernel で始まるパッケージを表示しません。
ファイル名でパッケージを除外するには、File Names to Skip セクションの見出しの下にあるフィールドに同じルールを適用します。
図2.18 パッケージの例外設定

[D]