14.4.2. グラフィカル環境での起動


Red Hat Enterprise Linux システムにログインした後に X Window System をインストールしていてグラフィカルデスクトップ環境が表示されない場合は、コマンド startx を使用して X Window System グラフィカルインターフェイスを起動できます。
このコマンドを入力し、Enter をクリックすると、グラフィカルデスクトップ環境が表示されます。
ただし、手動による起動はその場限りで、次回からのログインプロセスを変更するわけではないことに注意してください。
グラフィカルログイン画面でログインできるようにシステムを設定するには、runlevel セクションの数字を 1 つだけ変更して、1 つのファイル /etc/inittab を編集する必要があります。設定を終えたらコンピューターを再起動します。次回のログイン時には、グラフィカルログインプロンプトが表示されます。
シェルプロンプトを開きます。ユーザーアカウントでログインしている場合は su コマンドで root になります。
ここで、gedit /etc/inittab と入力して、gedit でファイルを編集します。/etc/inittab ファイルが開きます。最初の画面では、以下のような ファイルの セクションが表示されます。
# Default runlevel. The runlevels used by RHS are: 
#   0 - halt (Do NOT set initdefault to this) 
#   1 - Single user mode 
#   2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking) 
#   3 - Full multiuser mode 
#   4 - unused 
#   5 - X11 
#   6 - reboot (Do NOT set initdefault to this) 
#  id:3:initdefault:
コンソールからグラフィカルログインに変更するには、id:3:initdefault: の行の番号を 3 から 5 に変更する必要があります。
Warning
デフォルトランレベルの数 のみ3 から 5 に変更します。
変更した行は、以下のようになります。
	 id:5:initdefault: 
変更に問題がなければ、Ctrl+Q キーを使用してファイルを保存して終了します。ウィンドウが表示され、変更を保存するかどうかを尋ねられます。Save をクリックします。
システムを再起動してから次回ログインすると、グラフィカルログインプロンプトが表示されます。
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