34.2. PXE ブートの設定
次の手順では、インストールを開始するために必要なファイルを tftp サーバーにコピーして、クライアントが要求した時に見つけられるようにします。tftp サーバーは通常、インストールツリーをエクスポートするネットワークサーバーと同じサーバーです。
これらのファイルをコピーするには、NFS、FTP、または HTTP サーバーで Network Booting Tool を実行します。別の PXE サーバーは必要ありません。
34.2.1. コマンドラインからの設定
ネットワークサーバーが X を実行していない場合は、
system-config-netboot-cmd
パッケージの一部である pxeos コマンドラインユーティリティーを使用して、tftp サーバーファイルを 「TFTPD」 の説明に従って設定できます。
pxeos -a -i "<description>" -p <NFS|HTTP|FTP> -D 0 -s installer.example.com \ -L <location> -k <kernel> -K <kickstart> <os-identifer>
以下の一覧で、オプションについて説明します。
-a
- OS インスタンスが PXE 設定に追加されるように指定します。-i
" <description> " - " <description> " を OS インスタンスの説明に置き換えます。-P
<NFS|HTTP|FTP>: インストールに使用する NFS、FTP、または HTTP プロトコルを指定します。指定できるのは 1 つだけです。-d
<0|1> - ディスクレス環境を設定するために pxeos を使用できるため、ディスクレス設定では ない ことを示す 0 を指定します。-s
installer.example.com --s
オプションの後に NFS、FTP、または HTTP サーバーの名前を指定します。- -l & lt;location& gt;
-L
たとえば、インストールツリーが NFS 共有で/install/rhel5
としてエクスポートされている場合は、-L /install/rhel5
を指定します。 -k
< ;kernel>: 起動用に特定のカーネルを指定します。インストールツリーには複数のカーネルを含めることができます。たとえば、インストールツリーにvmlinuz-du
という名前のパッチが適用されたカーネルと標準のカーネルが含まれている場合は、-k
を使用してパッチが適用されたカーネルを指定します。vmlinuz
-du-k &
lt;kickstart& gt; - キックスタートファイルの場所を指定します(ある場合)。この場所をプロトコルを含む完全パスとして指定します。例:-K nfs:192.168.0.1:/install/rhel5/ks.cfg
- <os-identifer >:
/tftpboot/linux-install/
ディレクトリーのディレクトリー名として使用される OS 識別子を指定します。
インストールプロトコルとして FTP を選択し、匿名ログインが利用できない場合は、直前のコマンドで < os-identifer > の前に以下のオプションで、ログイン用のユーザー名とパスワードを指定します。
-A 0 -u <username> -p <password>
pxeos は、結果を
/tftpboot/linux-install/pxelinux.cfg/pxeos.xml
ファイルに書き込みます。
pxeos コマンドで使用できるコマンドラインオプションの詳細は、pxeos の man ページを参照してください。
pxeboot ツールは、
/tftpboot/linux-install/pxelinux.cfg/pxeos.xml
ファイルを編集して、pxeos と同様のオプションを使用することもできます。詳細は、pxeboot の man ページを参照してください。