22.6.2.2. QETH デバイスドライバーの使用
QETH ネットワークデバイスドライバーは、IBM System z HiperSockets、OSA-Express Fast Ethernet、ギガビットイーサネット(1000Base-T を含む)、High Speed Token Ring、および ATM 機能(QDIO モードでイーサネット LAN エミュレーションを実行)をサポートします。
QETH ドライバーは、追加するインターフェイスのタイプに基づいて、3 つのベースインターフェイス名のいずれかを割り当てます。
- HiperSocket デバイスの hsin
- OSA-Express Fast イーサネットおよびギガビットイーサネットの場合は ethn
- トークンリングの trn
値 n は、デバイスを一意に識別する整数です。n はそのタイプの最初のデバイスの場合は 0、2 番目のデバイスの場合は 1 です。
- デバイスドライバーを読み込みます。
# modprobe qeth
- グループデバイスを作成します。
# echo read_device_bus_id,write_device_bus_id,data_device_bus_id > /sys/bus/ccwgroup/drivers/qeth/group
このコマンドの長さが原因で、2 行に分割されました。 - デバイスを設定します。QETH ドライバーの設定に関する詳細は、以下を参照してください。http://oss.software.ibm.com/developerworks/opensource/linux390/docu/lx26apr04dd01.pdf (Linux for IBM System z and S/390 デバイスドライバー、機能、およびコマンド)
- デバイスをオンラインに設定します。
# echo 1 > /sys/bus/ccwgroup/drivers/qeth/read_device_bus_id/online
- エイリアスを定義します。追加するタイプインターフェイスに基づいて、次のいずれかの
/etc/modprobe.conf
に行を追加します。hsin alias qeth ethn alias qeth trn alias qeth
- 設定スクリプトを作成します。以下のような名前で、
/etc/sysconfig/network-scripts/
にファイルを作成します。ifcfg-hsin ifcfg-ethn ifcfg-trn
ファイルは以下のようになります。/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
# IBM QETH DEVICE=eth0 BOOTPROTO=static HWADDR=00:06:29:FB:5F:F1 IPADDR=9.12.20.136 NETMASK=255.255.255.0 ONBOOT=yes NETTYPE=qeth SUBCHANNELS=0.0.09a0,0.0.09a1,0.0.09a2 TYPE=Ethernet追加する type インターフェイスに基づいて、DEVICE パラメーターは以下のいずれかになります。DEVICE=hsin DEVICE=ethn DEVICE=trn
- デバイスをアクティベートします。追加する type インターフェイスに基づいて、ifup コマンドを実行します。
# ifup hsin # ifup ethn # ifup trn