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第26章 ELILO の設定

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ELILO は 特に Itanium® などの EFI ベースの システムで使用されるブートローダです。x86 と x86-64 のシステム上のブートローダ、GRUB と同様に ELILO はユーザーがシステムブートシーケンスでインストール済みのカーネルを選択できるようにします。ELILO は また、ユーザーがカーネルに引数を渡すことができるようにします。ELILO 設定ファイルは ELILO ブート パーティションにあり、/etc/elilo.conf にシンボルリンクがあるもので、グローバル オプションとイメージスタンザの一覧を含んでいます。kernel-xen RPM をインストール すると、ポストインストールスクリプトが適切なイメージスタンザを elilo.conf に追加します。

重要

ELILO に関するこのセクションは、intel Itanium アーキテクチャ上で Xen カーネルを稼働しているシステムが対象です。
ELILO 設定ファイルは次の 2つのセクションを持ちます:
  • ELILO の動作と全てのエントリに影響するグローバルオプション。 標準的には,これらをデフォルト値から変更する必要はありません。
  • 関連のオプションと共にブート選択を定義するイメージスタンザ。
elilo.conf 内のイメージスタンザのサンプルをここに示します:
image=vmlinuz-2.6.18-92.el5xen
        vmm=xen.gz-2.6.18-92.el5
        label=linux
        initrd=initrd-2.6.18-92.el5xen.img
        read-only
        root=/dev/VolGroup00/rhel5_2
        append="-- rhgb quiet"
image パラメータはそれ以下の行が単独のブート選択に適用されることを示します。このスタンザは hypervisor (vmm) と、initrd と、 更に、hypervisor とカーネルへのコマンドライン引数 (read-onlyroot、及び append) を定義します。 ブートシーケンス中に ELILO がロードされると、そのイメージには linux のラベルが付きます。
ELILO は read-only をカーネルコマンドラインオプションの ro と解釈して、ルートファイルシステムが読み込み専用としてマウントされる要因となります。この状態は initscripts がルート ドライブを読み込み/書き込みとしてマウントするまで継続します。ELILO は "root" 行を カーネルコマンドラインにコピーします。これらは "append" 行とマージされて、以下の ような 完全なコマンド行を構成します:
"-- root=/dev/VolGroup00/rhel5_2 ro rhgb quiet"
-- シンボルは、hypervisor とカーネルの引数に 区切りを付けます。hypervisor 引数が最初に来て、それから -- デリミタで、 その後、カーネル引数が来ます。hypervisor は通常引数を取りません。

注記

ELILO は全コマンド行を hypervisor に渡します。hypervisor はそのコンテンツを 分割して、カーネルオプションをカーネルに渡します。
hypervisor をカスタマイズするには、-- の前にパラメータを 挿入します。hypervisor メモリー (mem) パラメータと カーネル用の quiet パラメータのサンプルを以下に示します:
append="dom0_mem=2G -- quiet"
ELILO hypervisor のパラメータ
パラメータ 説明
mem=mem パラメータは hypervisor の最大 RAM 使用を定義 します。システム内の追加の RAM はいずれも無視されます。このパラメータは、B, K, M あるいは G の 接尾辞で指定でき、それぞれバイト、キロバイト、メガバイト、ギガバイトを 示します。接尾辞がない場合、デフォルトの単位はキロバイトです。
dom0_mem=dom0_mem= は dom0 に割り当てる RAM のサイズをセットします。 上記の mem パラメータと同じ接尾辞が通用します。Itanium® 上での Red Hat Enterprise Linux 5.2 のデフォルトは 4G です。
dom0_max_vcpus=dom0_max_vcpus= は、hypervisor に割り当てる CPU の 数量をセットします。Itanium® 上での Red Hat Enterprise Linux 5.2 のデフォルトは 4 です。
com1=<baud>,DPS,<io_base>,<irq>com1= は最初のシリアル行の為のパラメータをセットします。 例えば、com1=9600,8n1,0x408,5io_baseirq のオプションは無視して標準のデフォルトで結構です。baud パラメータは auto にセットしてブートローダ設定がそのまま保持 されるようにします。ELILO 内か、EFI 設定内でグローバルシリアルオプションとしてシリアルパラメータが セットされている場合は、com1 パラメータは無視できます。
com2=<baud>,DPS,<io_base>,<irq>2つめのシリアル行にパラメータをセットします。上述の com1 パラメータの説明を参照して下さい。
console=<specifier_list>console はコンソールオプション用のコンマで区切られた 個人設定一覧です。オプションには、vga、com1 、及び com2 が含まれます。hypervisor が EFI コンソール設定の継承を試みるため、この設定は除外されるべきです。

注記

ELILO パラメータの完全リストは XenSource で取得できます。
上記の修正済み設定のサンプルは、メモリーと cpu 割り当てのパラメータを hypervisor に 追加する為の構文を示しています:
image=vmlinuz-2.6.18-92.el5xen
        vmm=xen.gz-2.6.18-92.el5
        label=linux
        initrd=initrd-2.6.18-92.el5xen.img
        read-only
        root=/dev/VolGroup00/rhel5_2
        append="dom0_mem=2G dom0_max_vcpus=2 --"
更には、このサンプルでは、カーネルパラメータ "rhgb quiet" を削除して、カーネルと initscript の出力がコンソールで 生成されるようにしています。append 行が hypervisor 引数として正しく解釈されるように 2つのダッシュは保持されることに注意して下さい。
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