31.6. 間違えたカーネルイメージのエラー
Para-virtualized ゲストは kernel-xen カーネルを使用できません。para-virtualized ゲストには、標準のカーネルのみを使用してください。
Xen カーネル以外のカーネルを para-virtualized ゲストとしてブートを試みると、 以下のようなエラーメッセージが表示されます:
# xm create testVM Using config file "./testVM". Going to boot Red Hat Enterprise Linux Server (2.6.18-1.2839.el5) kernel: /vmlinuz-2.6.18-1.2839.el5 initrd: /initrd-2.6.18-1.2839.el5.img Error: (22, 'Invalid argument')このエラー内で、非 kernel-xen カーネルをブートしようとしていることをカーネル行が示すのが判ります。この例での正しいエントリは、 ”
kernel: /vmlinuz-2.6.18-1.2839.el5xen
” です。
解決策として、使用するゲストに本当に kernel-xen をインストールしたことを 確認して、それがブートするために
/etc/grub.conf
設定ファイル内で デフォルトカーネルになっていることを確認することです。
使用するゲストに
kernel-xen
をインストールしている場合は、 以下のようにしてゲストを開始できます:
xm create -c GuestName
ここで、
GuestName
は、ゲストの名前です。先の コマンドが GRUB ブートローダ画面を提示して、 ブートするカーネルを選択できるようにします。ブート用に kernel-xen カーネルを 選択する必要があります。ゲストがブートプロセスを完了すると、ゲストにログインして、 /etc/grub.conf
の編集により、デフォルトのブートカーネルを kernel-xen に変更することができます。単に “default=X
”(X は 0
で始まる番号)の行を kernel-xen の行が持つエントリに 変更するだけです。番号付けは 0
から開始するため、kernel-xen エントリが 2つめのエントリの場合は、デフォルトとして、1
を入力することになります。 例えば、“default=1
” となります。