30.12. シリアルコンソールを使用したトラブルシューティング
Linux カーネルは情報をシリアルポートへ出力できます。これは、カーネルパニックや、 ビデオデバイス又はヘッドレスサーバーでのハードウェア問題のデバッグに役立ちます。 このセクションのサブセクションでは、Red Hat Enterprise Linux virtualization カーネルと それらの仮想化ゲストを実行しているマシン用のシリアルコンソール出力のセットアップに ついて説明していきます。
30.12.1. Xen 用のシリアルコンソール出力 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、Xen のシリアルコンソールは無効になっており、シリアルポートから データは出力されません。
シリアルポート上でカーネル情報を受信するには、適切なシリアルデバイスパラメータを 設定することにより
/boot/grub/grub.conf
ファイルを修正します。
使用するシリアルコンソールが
com1
にある場合は、 以下に示した位置に、com1=115200,8n1
の行、 console=tty0
の行、及び console=ttyS0,115200
の 行を挿入することにより /boot/grub/grub.conf
を変更します。
使用するシリアルコンソールが
com2
にある場合は、 以下に示してある位置に com2=115200,8n1 console=com2L
行、 console=tty0
行、及び console=ttyS0,115200
行を挿入することにより、/boot/grub/grub.conf
を 変更します。
その変更を保存してホストを再起動します。そうすると、先のステップで選択したシリアル上(
com1
, com2
など)に hypervisor がシリアルデータを出力します。
com2
ポートを使用している例では、パラメータ console=ttyS0
が vmlinuz
行上で使用されています。console=ttyS0
として 使用されている各ポートの動作は標準の Linux 動作ではありません。これは Xen 環境特有の 動作です。