30.3. ログファイルの説明
Xen は
xend
デーモンと qemu-dm
プロセスを特長とします。これらの二つのユーティリティは複数ログファイルを /var/log/xen/
ディレクトリに書き込みます:
xend.log
はxend
デーモンにより収集された通常のシステムイベント、又はオペレータ先導のアクションのどちらでも、全てのデータを含むログファイルです。全ての仮想マシン運用 (作成、シャットダウン、破棄など) はこのログに現われます。xend.log
は通常、ユーザーがイベントやパフォーマンス問題を追跡する時に調査する最初の場所です。ここには、エラーメッセージの 詳細なエントリと状況が含まれています。xend-debug.log
はxend
と Virtualization サブシステム (フレームバッファ、Python スクリプトなど) からのイベントエラーの記録を含むログファイルです。
xen-hotplug-log
は、hotplug イベントからのデータを含むログファイルです。デバイス、又はネットワークのスクリプトがオンラインに出ない場合はイベントはここに表示されます。qemu-dm.[PID].log
は各完全仮想化ゲスト用のqemu-dm
プロセスで作成されたログファイルです。このログファイルを使用する時には、仮想マシン上のqemu-dm
プロセスを隔離する為のプロセス引数を検査するのにps
コマンドを使用することで任意のqemu-dm
プロセス PID を取り込む必要があります。この [PID] シンボルは実際の PIDqemu-dm
プロセスで入れ換えることに注意して下さい。
仮想マシンマネージャでなんらかの問題に遭遇した場合、
/.virt-manager
ディレクトリ内にある virt-manager.log
ファイルの生成データで確認することができます。仮想マシンマネージャを開始する度に既存のログファイル内容は書き変えられることに注意して下さい。システムエラーの後では、 仮想マシンマネージャを再起動する前に virt-manager.log
をバックアップすることを忘れないで下さい。