第2章 Xen の制約とサポート
Red Hat Enterprise Linux 5 はホストと仮想化ゲスト用に各種アーキテクチャの 組み合わせをサポートします。この一覧は、Red Hat Enterprise Linux 5 ホスト用に テストされた互換性のあるゲストを示します。他の組み合わせも可能かも知れませんが、 テストはされておらず、Red Hat によるサポートがありません。
x86 アーキテクチャ
x86 互換のシステム上の 32 bit Red Hat Enterprise Linux kernel-xen は 16 のプロセッサコアに制限されます。
サポートされている完全仮想化ゲスト
オペレーティングシステム | サポートレベル |
---|---|
Red Hat Enterprise Linux 3 x86 | 最適化 |
Red Hat Enterprise Linux 4 x86 | 最適化 |
Red Hat Enterprise Linux 5 x86 | 最適化 |
Windows Server 2000 32-Bit | サポートあり |
Windows Server 2003 32-Bit | サポートあり |
Windows XP 32-Bit | サポートあり |
Windows Vista 32-Bit | サポートあり |
注記、他の 32 bit オペレーティングシステムは機能する可能性がありますが、テストは されておらず、サポートはありません。
Red Hat Enterprise Linux 5 で完全仮想化を利用するには、プロセッサが Intel-VT か AMD-V 認識のプロセッサでなければなりません。
サポートのある Para-virtualized ゲスト
オペレーティングシステム | サポートレベル |
---|---|
Red Hat Enterprise Linux 4 x86 Update 5 及びそれ以降 | 最適化 |
Red Hat Enterprise Linux 5 x86 | 最適化 |
Red Hat Enterprise Linux 5 で para-virtualization を利用するには、プロセッサが PAE(Physical Address Extension)のインストラクションセットを持っていなければなりません。
AMD64 と Intel 64 のアーキテクチャ
AMD64 と Intel 64 のマシン上の kernel-xen パッケージは 以下のようなプロセッサ制限を持ちます:
- Red Hat Enterprise Linux 5.0 は 最大 32 の CPU プロセッサコアをサポートします。
- Red Hat Enterprise Linux 5.1 は最大 32 CPU のプロセッサコアをサポートします。
- Red Hat Enterprise Linux 5.2 は最大 64 CPU のプロセッサコアをサポートします。
- Red Hat Enterprise Linux 5.3 は最大 126 の CPU プロセッサコアをサポートします。
- Red Hat Enterprise Linux 5.4 は最大 256 の CPU プロセッサコアをサポートします。
サポートされている完全仮想化ゲスト
オペレーティングシステム | サポートレベル |
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Red Hat Enterprise Linux 3 x86-64 | 最適化 |
Red Hat Enterprise Linux 3 x86 | 最適化 |
Red Hat Enterprise Linux 4 AMD64/Intel 64 | 最適化 |
Red Hat Enterprise Linux 4 x86 | 最適化 |
Red Hat Enterprise Linux 5 AMD64/Intel 64 | 最適化 |
Red Hat Enterprise Linux 5 x86 | 最適化 |
Windows Server 2000 32-Bit | サポートあり |
Windows Server 2003 32-Bit | サポートあり |
Windows XP 32-Bit | サポートあり |
Windows Vista 32-Bit | サポートあり |
Windows Vista 64-Bit | サポートあり |
Windows Server 2008 32-Bit | サポートあり |
Windows Server 2008 64-Bit | サポートあり |
Solaris 32 bit | サポートあり |
他の x86 と AMD64、又は Intel 64 ベースのオペレーティングシステムも機能するかも 知れません。但し、この一覧内に存在しないオペレーティングシステムはテストが 終了しておらず、サポートされていません。
サポートのある Para-virtualized ゲスト
オペレーティングシステム | サポートレベル |
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Red Hat Enterprise Linux 4 AMD64/Intel 64 Update 5 及びそれ以降 | 最適化 |
Red Hat Enterprise Linux 4 x86 Update 5 及びそれ以降 | 5.2 と 5.3 内で技術プレビュー。5.4 とそれ以降で全面的サポート。 |
Red Hat Enterprise Linux 5 AMD64/Intel 64 | 最適化 |
Red Hat Enterprise Linux 5 x86 | 5.2 と 5.3 内で技術プレビュー。5.4 とそれ以降で全面的サポート。 |
Intel Itanium アーキテクチャ
Itanium システム上の kernel-xen パッケージは 32 の プロセッサコアまでに制限されています。
サポートされている完全仮想化ゲスト
オペレーティングシステム | サポートレベル |
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Red Hat Enterprise Linux 3 Itanium | サポートあり |
Red Hat Enterprise Linux 4 Itanium | 最適化 |
Red Hat Enterprise Linux 5 Itanium | 最適化 |
Windows Server 2003、 Itanium ベースのシステム対応 | サポートあり |
サポートのある Para-virtualized ゲスト
オペレーティングシステム | サポートレベル |
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Red Hat Enterprise Linux 5 Itanium | 最適化 |
注記
Intel Itanium アーキテクチャ上で Xen hypervisor を使用した仮想化には、 ゲストファームウェアイメージパッケージが必要になります。詳細は
yum
を使用して Xen hypervisor をインストール を参照して下さい。