第24章 xm コマンドのクイックリファレンス
xm
コマンドには Xen hypervisor を管理する機能があります。 ほとんどの操作は libvirt ツール、virt-manager アプリケーション、 あるいは、virsh
コマンドで実行されます。xm
コマンドは、libvirt ツールのエラーチェック機能を持ちませんので libvirt ツールのタスクには 使用すべきではありません。
現時点では、virt-manager の使用では実行 できない操作がいくつかあります。
xm
コマンドの 他の Xen 実装用のオプションの一部は Red Hat Enterprise Linux 5 で動作 しません。以下のリストは利用可能と利用不可能なコマンドオプションの概要を 提供します。
警告
xm
ではなく、virsh
、又は virt-manager
の使用が推奨されます。xm
コマンドはエラーチャックや設定ファイルエラーをうまく処理できないため、誤動作が 仮想マシン内のシステム不安定性やエラーを招きます。Xen 設定ファイルを手動で編集することは 危険であり、回避すべきです。この章はご自分の責任で使用判断して下さい。
基本的管理オプション
一般に使用される基本的な xm
コマンド群を以下に示します:
xm help [--long]
: 使用可能なオプションとヘルプテキストを表示します。xm list
コマンドを使用して活動中のドメインをリストできます:$ xm list Name ID Mem(MiB) VCPUs State Time(s) Domain-0 0 520 2 r----- 1275.5 r5b2-mySQL01 13 500 1 -b---- 16.1
xm create [-c] DomainName/ID
: 仮想マシンを開始します。 -c オプションが使用されると、開始プロセスはゲストのコンソールを 添付します。xm console DomainName/ID
: 仮想マシンのコンソールに添付します。xm destroy DomainName/ID
: パワーオフと同様に、仮想マシンを終了します。xm reboot DomainName/ID
: 仮想マシンをリブートして、通常のシステムシャットダウンと開始のプロセスを実行します。xm shutdown DomainName/ID
: 仮想マシンをシャットダウンして、通常のシステムシャットダウン工程を実行できます。xm pause
xm unpause
xm save
xm restore
xm migrate
リソース管理のオプション
次の xm
コマンド群を使用してリソースを管理することができます:
xm mem-set
xm vcpu-list
を使用して仮想化 CPU のグループをリストできます:$ xm vcpu-list Name ID VCPUs CPU State Time(s) CPU Affinity Domain-0 0 0 0 r-- 708.9 any cpu Domain-0 0 1 1 -b- 572.1 any cpu r5b2-mySQL01 13 0 1 -b- 16.1 any cpu
xm vcpu-pin
xm vcpu-set
xm sched-credit
コマンドを使用して任意のドメイン用の スケジューラパラメータを表示することができます:$ xm sched-credit -d 0 {'cap': 0, 'weight': 256} $ xm sched-credit -d 13 {'cap': 25, 'weight': 256}
監視とトラブルシューティングのオプション
監視とトラブルシューティングには、次の xm
コマンド群を 使用します:
xm top
xm dmesg
xm info
xm log
xm uptime
を使用してゲストとホストのアップタイムを表示 できます:$ xm uptime Name ID Uptime Domain-0 0 3:42:18 r5b2-mySQL01 13 0:06:27
xm sysrq
xm dump-core
xm rename
xm domid
xm domname
現在サポートのないオプション
xm vnet-list
には、現在サポートがありません。