5.2. 既存の Red Hat Enterprise Linux システムに Xen パッケージをインストール
このセクションでは、仮想化パッケージ用の Red Hat Network (RHN) エンタイトルメントを 有効にする方法を説明します。Red Hat Enterprise Linux 上に仮想化パッケージをインストールして それを更新するのにこれらのエンタイトルメントが必要になります。Red Hat Enterprise Linux に 仮想化パッケージをインストールするためには、有効な Red Hat Network アカウントが要求されます。
rhn_register
コマンドを実行して、プロンプトに従います。
手順5.1 RHN を使用して仮想化エンタイトルメントを追加
- お持ちの RHN ユーザー名とパスワードを使用して RHN に ログインします。
- 仮想化のインストール先となるシステムを選択します。
- システムのプロパティ セクションでは、現在のシステム用の エンタイトルメントが エンタイトルメント のヘッディングの 横に一覧表示してあります。 リンクを 使用するとエンタイトルメントを変更することが出来ます。
yum
を使用して Xen hypervisor をインストール
Red Hat Enterprise Linux 上で仮想化を使用するには、xen
と kernel-xen
のパッケージが必要になります。xen
パッケージには 、 Xen hypervisor と 基本的仮想化の ツールが含まれています。kernel-xen
パッケージには、 Xen hypervisor 上で仮想マシンゲストとして稼働する修正した linux カーネルが含まれています。
xen
と kernel-xen
のパッケージを インストールするには、以下を実行します:
# yum install xen kernel-xen
xen-ia64-guest-firmware
) が必要になります。 このパッケージは yum
コマンドを使用して RHN から インストールすることもできます:
# yum install xen-ia64-guest-firmware
推奨される仮想化パッケージ:
python-virtinst
- 仮想マシンの作成用に
virt-install
コマンドを提供します。 libvirt
libvirt
は、hypervisor と通信する API ライブラリです。libvirt
は仮想マシンの 管理と制御の為にxm
仮想化 フレームワークとvirsh
コマンドラインツールを使用します。libvirt-python
- libvirt-python パッケージには、Python プログラミング言語内に書き込まれている アプリケーションが
libvirt
API で供給されるインターフェイスを使用できるようにするモジュールが含まれています。 virt-manager
- 仮想マシンマネージャ として知られる
virt-manager
は 仮想マシンの管理の為のグラフィカルなツールを提供します。これは、管理 API としてlibvirt
ライブラリを使用します。
# yum install virt-manager libvirt libvirt-python python-virtinst